BLOGしょう先生のブログ

第1-3回【損して徳取れ】初めての印象:嘔吐反射を克服する方法【衛生士向けコラム】

おはようございます。今日は更新が遅くなりすみません。早速昨日の続きを書いていきます!

 

 

3)得体のしれないねばねばが口に迫ってくる

印象(歯型取り)を経験した方にしか分からない、あのねばねばした材料。

一般的には「アルジネート」と呼ばれる材料で印象をすることが多いのですが、お子さんにとってその異物は恐怖でしかありません。

ねばねばした材料、気持ち悪いですよね。

 

ただ…ちょっと待ってください。

みなさんは小学校の時、「スライム」って流行りませんでしたか?

あれもまあまあ異物感があり、気持ち悪いですよね。

でも、子どもたちはスライムを楽しそうに触って遊んでいます。

 

つまり、何か知らなければ不気味なものだけれど、ねばねばしたもの=ダメ・イヤってわけでもないんです。

ちょっと時間をかけてでも、スライムのように面白いものだと思ってもらえれば、印象の心理的ハードルはぐっと下がります。

 

どうやって興味を持ってもらうか?それは、自分で作ってもらうに限ります。

 

まず、ラバーボールに入れたアルジネートの粉を見てもらいます。計量スプーン1杯もいりません。もったいないので、小さじ1杯ぐらいで大丈夫です。

その粉を見るだけで怖がる子はいません。

 

そして、そこに用意したお水をお子さん自らの手で入れてもらうのです。

 

そして、スパチュラでぐるぐる…子どもは興味津々でラバーボールの中を見ています。

スライムもそうですし、昔だったら「ねるねるねーるね」ってお菓子ありませんでした?練って作るお菓子。そんなものを見る目で、見てくれます。

 

前のめりに見ている子がいれば、お子さんに練らせてあげても良いと思います。

 

そしてある程度混ざったら、触って遊ばせてあげます。

「うわあ…」とか言いますが、基本的に楽しそうに遊んでくれます。

 

そして、触っていると徐々に固まってきます。

 

そのタイミングで、何気なくこう言うのです。

 

「すぐ固まるでしょ?」「うん」

 

この会話ができたら、ほぼ大丈夫です。

アルジネートがそんなに怖いものではなくて、すぐ固まるものだと認識してくれたら、頑張ろうって思ってくれます。

 

このやり方をしようと思うと、1回練らないといけないので、時間はかかります。

でも、この1回を挟むことで、次からの印象が格段に楽になります。

毎回毎回印象のたびに泣かれたり、口を開けるのを拒否されることを思うと、結果的に時間の節約になるのではないかなと思います。

 

そして歯医者嫌いのお子さんを減らせるのではないかなと思います。

ぜひ1度、試してみてくださいね。

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