BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日は昨日の記事の続きを綴りたいと思います。個人的なことですが、コロナウイルス騒動で悩んだ人間の記録として、読み物として楽しんでいただけたらと思います。
【昨日の記事はこちら】心の変化を文字に起こして整理する(1)
目次
自分でできることは全てやって、それでも何か足りない気がして
1人で悩んでも解決できなくなったので、相談をしてみることにしました。
私は、昔から、何かを相談するときに決めていることがあります。それは、原則同業者には相談しないということです。
もちろん、仕事上で分からないことや、業務に関する専門的な知識に関しては相談します。でも、そうでなければ、悩みは他業種の方に相談しています。
なぜなら、歯科の世界は異常に狭いからです。
歯科の世界に驚いた大学時代
歯医者になる人間は、「歯学部」という、周りには歯医者の卵しかいない環境に進学をします。
そこは、たまたまかもしれませんが、お金にも不自由せず、何不自由なく育ってきた人が多くいる世界でした。自分の育ってきた環境とのあまりの乖離にカルチャーショックを受けました。
「まずいから」という理由で、とっても安い学生食堂でご飯を食べない人たちがいました。免許取りたてなのに高級外車を買ってもらえる友人がいました。
パチンコで20万負けたと涼しい顔で言い捨てる同級生がいました。もちろん、アルバイトもしていないのにですよ。驚きました。
そして、大学を卒業すると、研修医として「先生」と呼ばれます。研修医はもちろん、偉い人間ではありません。
でも、周りのスタッフが一生懸命準備をしてくれます。若い先生のプライドを傷つけないようにと、いろんな人が我慢をしながら、優しく教育してくれます。
裸の王様と言われても仕方のないような、そんな育ち方をしていく世界なんです。もちろん、歯科医師同士では厳しい教育がなされます。ですが、スポーツ選手で言うと、シード権を持ったような立場で社会人生活がスタートします。
下手すると、誰も「君は間違っている!」と言ってくれないまま育つこともありうる、本当に狭い世界なんです。
なので、気をつけないと浮世離れしてしまいます。きちんと地に足をつけて進んでいくためにも、さまざまな職業、さまざまな立場の方からお話を聞き、勉強することが大切だと感じています。
ウェブ制作会社の坂口代表にお話を聞きました
煮詰まった私が今できることはホームページでの発信を改良していくことかと思いました。
ただ、何もすることがないと感じていたので、このままで良いのか、あるいはもっと工夫をすべきなのか。
私はこのホームページを作ってくださっている、Will Styleの坂口さん、奥田さんにメールをしました。
私としては、もうちょっと内容を歯科に特化させた方が良い、とか、あるいは図表をたくさん用いて分かりやすくした方がよい、とか、そういったアドバイスがいただけるかなと思っていました。
するとその夜、坂口代表からお電話がかかってきました。
そのままでよい と言われる安心感
まさかお電話をいただけるとは思っていなかったので、驚いたのですが、お電話で言われたことは、
「今のままで十分頑張ってるんちゃいますか~」というお言葉でした。
歯科医師として1人で仕事をして、1人で悩んでいると、誰も「君は間違っている」と言ってくれない、ということは大学時代、若手時代の経験から学んでいました。
ただ、誰も「君は間違っている」と言ってくれないだけでなく、誰も「君はそれで良いよ」とも言ってくれないんですね。
私はそのことに、気づいていませんでした。
お電話で、穏やかな声で「そのままでいいんちゃいますかねぇ…」と言われて、ちょっと肩の荷がおりたような気持ちになりました。
煮詰まったらまずは誰かに相談を
みなさんの中でも、コロナウイルスの影響で、ストレスを抱えている方がいらっしゃるのではないかと思います。そして、そのストレスの正体が分からず、イライラしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
私は今回、そのままでいいよって言われて、冷静になれました。
もしかしたらみなさんの周りにも、今はそういう言葉が必要な方がいらっしゃるかもしれません。
坂口さんはこうもおっしゃっていました。
「1人で仕事やっていると、誰も『すごい~!』とか言ってくれませんし、誰もほめてくれませんからねぇ」
今のこのご時世に必要なのは、お互いをそのままで良いと認めるってことなのかもしれません。
そして、たまにはほめてもらうことも大切かもしれません。
心の変化を文字に起こす
2日間にわたる記事をお読みくださり、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。私は自分の心の変化を文字に起こすことで、改めて心の整理ができました。
みなさんのストレスの原因も、徒然と書き留めていけば、何か新しい発見があるかもしれません。
自分でも何が原因か分からないイライラを、相手にぶつけてしまうと、相手はとても悲しくなります。
ぜひ、自分で考えを整理して、建設的な解決に向かってくださいね。
なかなかつらい時期ですが、皆さんの毎日が少しでも笑顔で満たされますように。