BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。毎朝7時に更新中のしょう先生のブログへお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、矯正治療にまつわるウワサ話についてご紹介します。
目次
矯正中の歯の痛みは冷やすと治る?
矯正治療中は歯が動くので、痛みが生じます。
装置を装着した時に、「2,3日すればおさまりますよ」と言われていると思います。
痛みがおさまると分かってはいるものの、できればちょっと痛みを緩和させたいと思ってしまいますよね。
どうしたら良いのか考えると…ひとまず思いつくのが、「冷やすと良いのではないか?」という発想。
これ、どうなんでしょうか。効果があるのでしょうか?
一部の治療では効果あり
実は冷やすと痛みが弱くなる効果が、一部の治療では期待できます。
効果があるのは、ワイヤー(針金)を使って治す矯正の一部です。
矯正治療に用いるワイヤーを、素材で大きく2種類に分けますと
・形状記憶合金のワイヤー
・ステンレスのワイヤー
に分けられます。
そのうち、形状記憶合金のワイヤーの一部では、冷やすと痛みが弱くなる効果が期待できます。
(全ての形状記憶合金に効果が出るわけではありませんので、ご注意ください。)
口の中の温度で、活性化されるワイヤーがある
形状記憶合金とは、ぐにゃぐにゃと形を変えても、時間が経てば元の形に戻るような合金のことを言います。
一時期、形状記憶合金を使った眼鏡フレームが話題になったような記憶があります。
昭和世代の方は分かるかもしれません。
その眼鏡と同じように、歯並びに合わせてぐにゃぐにゃと曲げてお口の中に入れると、お口の中できれいな形に戻ろうとします。
その戻ろうとする金属の力を使って、歯を矯正していくという治療段階があります。
この形状記憶合金の中に、温度によって、力強さに変化が生じるワイヤーがあります。
口の中の温度で力を発揮するように作られており、冷やすと柔らかくなるような特徴を有しています。
このワイヤーを入れている期間に限っては、お口の中を冷やすとワイヤーの強さが弱くなり、歯の痛みがましになる可能性があります。
氷を口に含んで冷やすと良い
熱を出した時に額に冷えピタを貼ったりする人を見かけますが、ワイヤーを冷やしたい場合は頬を冷やすよりも、口に氷を含んで口の中の温度を下げていくのが良いでしょう。
ただし、氷をガリガリ噛んでしまうと、装置が外れてしまう可能性がありますので、噛まないように、お口の中で溶かすようにしましょう。
一時しのぎにしかなりません
そうか!氷で冷やせば良いのか!!と喜んで氷をお口の中に入れたあなたへ。
ごめんなさい、この対策は一時しのぎにしかなりません。
なぜなら、氷が溶けて時間が経てば、またお口の中の温度は上がるからです。
永遠に氷を口に含むわけにもいかないので、この対策は一時しのぎとなります。
それでも一時的にちょっと痛みが和らぐことで、ずいぶんと気分が楽になる可能性があります。
どうしてもつらい、我慢できないってときは、試してみても良いかもしれません。
ずーっと氷を口に含んで、ずーっとワイヤーが力を発揮してくれなければ、歯も動いてくれないわけで…それでは意味がないんですよね。
ですので、応急処置として覚えておいてくださいね。
今の私のワイヤーに効果あるの?
今私が口の中に入れているワイヤーに効果があるのかしら?と思われた方、ひとまず氷を口に入れてみてください。
仮に効果のないワイヤーだったとしても、氷で冷やすことで、ワイヤーに悪い影響を及ぼすことはありません。
一般的に、形状記憶合金を使用するのは治療の初期です。
初めてワイヤーを付けたときなどはほぼ間違いなく形状記憶合金だと思いますので、ある程度の確率で冷やすことによる効果が期待できます。
辛い方は試してみてくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!