BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。
今日は、私が考えた「引き算の日」について、綴りたいと思います。
目次
記念日ではありません
引き算の日、なんて勝手に名付けましたが、正式に定められた国民の祝日ではないですし、記念日でもありません。
心を軽くするための日です。
これは、私が自分の経験から学んだ、役に立つ日なので、みなさんにもお伝えしたいなと思いました。
ぜひ、最後まで読んでくださいね。
やる気がなくなる日ってありませんか?
みなさんは、お仕事のやる気や、家事のやる気がなくなる日ってありませんか?
え?毎日やる気ない?
それは…転職しましょう(笑)
ただ、転職する前に、どうしてやる気がないのかを考えることは、今後の人生において役立つのではないかと思います。
もしかしたら、私が今日書いている「引き算の日」を設けることで、仕事や家事のやる気も復活するかもしれません。
どうしてやる気がでないのだろう
やる気が出ない…その原因は、もちろん体調とか、ホルモンのバランスなど、体のどうしようもない理由もあると思うんです。
でも、同じように体調の悪い日でも頑張れる日があったり、逆に少々体調が良くてもやる気が出ない日もありますよね。
体調面以外で、どうしてやる気が出ないのかを考えたことがありました。
そして、1つの結論にたどり着きました。
To Doリストが多すぎる
私の場合、やるべきことが多すぎると、憂鬱になります。
1つずつこなして終わらせていけば良いのですが、それが分かっていても、結構参ってしまうんですよね。
私自身、それほど仕事が遅い方ではありません。
むしろ、同僚よりは仕事のスピードは速いのではないかと、勝手に思っています。
例えば、タイピングのスピードも、1秒で5.3文字ほど打てます。
私が時々遊んでいる、寿司打、という文字打ち速度測定ゲームです。
私は普段パソコンを使う仕事ではないので、事務職の方やプログラマーの方は、もっともっと早いのかもしれませんね。
(ま、タイピング速度=仕事の速度ではないんですけどね)
でも、このぐらいのスピードで仕事をしたとしても、やっぱりたくさんの仕事があると、最初の1歩が億劫になってしまうんです。
みなさんもそんなことはありませんか?
To Doリストを作っていなくても同様の現象が
仕事ではなく、例えば家事であったとしても、「やらなければいけないこと」が多すぎると、いろいろと億劫になりませんか。
「今日は仕事終わったら息子を迎えに行って、帰り道でスーパーによってネギとニンジンを買って、郵便局に寄ってハガキを10枚買うついでに隣の100均でガムテープを買って、帰ったら洗濯を取り込んで料理をして…」
もう書いているだけでなんか憂鬱になりますよね。
お仕事以外ではなかなかやることを書き出す習慣がない方も多いかと思いますが、頭の中で段取りを組み立てたりしている時点で、まあまあ疲れてしまっているわけです。
そして、せっかく組み立てた段取りが1つ崩れてしまったら、後の仕事(家事)が全部崩れてしまって、なんだかイライラしちゃうし、いろいろうまく行かないし…となったりしませんか。
そんな時に、大体の人が「今日は体調が悪いから」など、体や脳のせいにしてしまいがちなんですよね。
でも、本当にそうなのでしょうか?
引き算の日
(画像:いらすとや)
みなさんは、こんな蕎麦屋さんを見たことがありませんか。
…ないですかね(笑)昔ながらの蕎麦屋さんのイメージです。
蕎麦を担いでいる本人は、めちゃくちゃ蕎麦を積んで効率的に回っていると思っているのかもしれません。
でも、はたから見たらどうでしょうか?
絶対、無茶してますよね!
1つ崩れたら、もう終わりですよね。
こんな状態を不安定だと思うのは、正常な心理なんだと思います。
でも、いざ、自分のことを振り返ってみると、どうでしょうか?
この蕎麦屋が蕎麦を山積みにしているのと同じように、To Doリスト、あるいは、やるべきことを脳内で、蕎麦のように積み上げている人が、ものすごく多いのではないかと思います。
そんな人は、やる気が出なくって当然なんです。
こんな不安定な状態で、毎日毎日過ごしなさいって言われたら、そりゃ精神も消耗しますし、最初の一歩が踏み出せなくなりますから。
こうなってしまった時に、引き算の日を設けましょう!!
それ、本当にしなきゃ、だめなんでしょうか?
なんだか野党議員みたいな発言になってしまいましたが、引き算の日の基本はこれです。
蕎麦のように山積みになったやるべきこと。
それ、本当にやらなきゃいけないことなんでしょうか。
もちろん、「やったほうが良い」ことなんだとは思います。
でも、本当にやらなきゃいけないことですか?
それを見直す日が、引き算の日です。
私はいろいろな職場で働いてきました。
合計10院以上の医院で勤めてきました。
それで、学んだことがあります。
それは、開業時から何1つ変わっていないことが多いということです。
つまり、創業時からずっと同じことをしている医院がすごく多いということです。
もちろん、開業した年がバラバラですので、一概には言えませんが。
「どうしてこんなことをしているのですか?」と聞いても、「さあ…分かりませんけど、昔からこうなんです。」ということが、びっくりするぐらい多いわけです。
昭和の時代から開業している医院とか、30年以上の歴史があります。
30年もあれば、時代は変わりますよね。
テレホンカードで公衆電話を使っていた時代からスマホの時代に代わっているのに、やっていることが同じとか、どうなんでしょう?!
でも、中で働いている方は、それに対して疑問を持っておられないのです。
長くやっていると、それが当たり前になる
「そういえば入社したころは、このルール、不思議に思ったのよね…」
なんて声も良く聞かれます。
みなさん、最初は疑問に思っていたわけです。
でも、毎日毎日、長年同じことをやっていると、それが普通になっていて、いつの間にかそれに順応している。
だけど、ただ「慣れた」だけであって、それが「最善」だとは全く思っていない。
そんなことが、会社で、お家で、たくさんありませんか?
結婚した時に、子どもができたときになんとなく始めたことで、今も続けているけれど、それって今もするべきことなんでしょうか?
時代が変わって、家庭環境が変わっている今も、するべきことなんでしょうか?
そういう見直しをする日が、引き算の日です。
大きな会社ほど、顕著になる
なんとなく決まったことに流されているという傾向は、大企業や、人数の多い会社にお勤めの方に特に顕著かと思います。
若い人間が1人声を上げたところで、大企業の体質が変わるわけもない。
その悟りを開いた人から、声をあげなくなります。
それはある意味、組織に残るためには必要な処世術です。
しかし、声を上げないことに慣れすぎて、自らのライフスタイルについても、何の疑問も持たずに、日々の改善をしなくなっているとしたら、それはすごく恐ろしいことであり、もったいないことだと思います。
実はしなくても良いことって、たくさんある
引き算の日を作ったら、自分がやっていることを見直してみてください。
しなくても良いことって、たくさんあると思いませんか?
それのために、自分の人生の数分、あるいは数時間を毎日絶やしているとしたら、すごくもったいないですよね。
「そんなこと言われても、何も思い浮かばないけど!!」という方は、ぜひ毎日していることを紙に書き出してみてください。
あれも、これも…と見つかるはずです。
引き算で空いた時間ができたら…
引き算の日を作り、自分の行動を見直して、もしやらなくても良いことが見つかったら、やめちゃいましょう!
「ほんとだ!!これもこれも、別にやらなくても良かった!」
「結構引き算できたから、何か新しいこと始めようかな!!」
って思った方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
さっきの蕎麦屋を思い出してください。
10枚蕎麦をのせている蕎麦屋さんが、3枚減らして、蕎麦が7枚になったとして。
そこに新しい蕎麦を3枚のせたら、結局10枚のそばになっていますよね。
私は、引き算をしたら、そのまま余白を残しておくことをお勧めします。
余白があることで、急な変化にも対応できますし、毎日の生活にゆとりができると思います。
通院中の患者様から感じること
仕事柄、たくさんの患者様と、その親御さんに接しています。
そして、お話をしているときに「ああ、今はお蕎麦を10枚以上のせているんだろうな。」と感じる親御さんが、本当に多いんですね。
もちろん、お蕎麦を10枚のせても、20枚のせても、安定して走れる方なら、何枚でものせて走れば良いと思います。
でも、5枚でも倒れてしまう方はいますし、1枚でやっとの方もいらっしゃいます。
そういった方が10枚のお蕎麦をのせて走ろうとすると、やっぱり不安定になります。
私が、矯正治療の内容について説明をしても、次の予定のことで頭がいっぱいで、記憶に残っていなかったりします。
矯正治療には通っているけれど、歯磨きまでは気が回っていなくて、お口の中は虫歯だらけだったりすることもあります。
そういった方は、やっぱり疲れ切っているお顔なんですね。
ご自身の持てる以上のお蕎麦をのせて走っておられるので、少しお蕎麦を減らされた方が良いと思います。
実体験から生み出した「引き算の日」
どうしてこんなことを書いているのかと言いますと。
私は若いころ、「ご縁」を大切にしていました。
(もちろん今も大切にしていますが)
私に仕事を依頼してくださるということは、これも何かのご縁ではないか?
そう思い、全ての依頼を断らないようにしていました。
若いころは、週7日働いていた時期もありました。
でも、そんなにたくさんのお蕎麦をのせて走れるタイプではなかったようで、パフォーマンスが落ちてしまいました。
そこで私は、自分自身が壊れないように、少しずつ引き算をしてきました。
それは、その瞬間だけを見れば、あまり良くないことのように感じるかもしれません。
でも、引き算をすることで、良い治療ができるようになりました。
しっかりと患者さん1人1人に向き合うことができるようになりました。
どこまで蕎麦をのせたら倒れてしまうのか、学びました。
また、どこまでの蕎麦なら、安定してよいパフォーマンスができるのかも、だんだん分かってきました。
その経験を活かして、良い治療ができるように調整をしています。
みなさんもぜひ、引き算の日を作って、ご自身のお蕎麦の枚数を減らしてみてください。
減らした後に、すごく気持ちが楽になりますよ。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!