BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日はみなさんからよくあるご質問について、私なりの表現でお答えしてみたいと思います。
どのぐらいかかりますか?
矯正相談でよく聞かれることの1つに「どのぐらいかかりますか?」という質問があります。
実は、このご質問にうまく答えるのはとても難しいことなんです。
一般的にどのぐらい、という予想はお答えできるのですが、その期間で終わる保証ができません。
何に例えると分かりやすいか考えていたのですが、マラソンに例えると近いかもしれません。
マラソンに似ている…かも
プロのマラソンランナーに「いつもどのぐらいでフルマラソン走れますか?」とインタビューしたら、おそらく自分の標準タイムを答えるでしょう。
ただ、大会日の体調によって、早かったり遅かったりするので、必ずそのタイムで走れるわけではないと思いながら、答えているはずです。
そしてマラソン当日。
実際に走ってみたら、すごく順調で、普段よりかなり早いペース!!先頭集団にしっかりくらいつき、もしかしたら金メダルも狙えるというペースで折り返し地点を通過します。
ところが、30kmを超えて急に失速。金メダルも獲れる位置で優勝争いをしていたのに、突然崩れて、メダルどころか、入賞圏内にも入らないタイムでゴール。
こんなことがマラソンではありますよね。
矯正治療でも同様のことが起こり得ます。
矯正治療を始める前に、4年ぐらいで終わるかな?と思っていた治療がずっと順調で、もしかしたら3年で終わるかも?というペースで折り返し地点に到着します。
しかし、ある時から歯の動きが悪くなり、当初予定していた4年どころか、5年経ってもまだ終わらず…結局6年かかってようやくゴール!
なんてこともあります。
歯の動きは不規則です
マラソンと矯正治療どちらにも共通するのは、一定のペースで進むものではないこと。本人たちも予測できない事態に突然陥るということです。
ですので、私は、どのぐらいかかりますか?という質問にはかなり過敏に反応します。嘘をつきたくないと思うからです。
患者様が治療期間を知りたいお気持ちも分かりますので、出来る限りお答えするよう努めておりますが、なかなか期間が読めないということも、ご理解いただけますと嬉しいです。