BLOGしょう先生のブログ

第203回【矯正コラム】矯正装置をつけると虫歯になりやすいの?

こんにちは。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

矯正装置をつけると、虫歯になるのかどうかはよく聞かれます。

確かに矯正装置をつけていない状態と比較すると、虫歯になりやすいと思います。

ただ、どの装置も一律に虫歯になりやすいわけではありません。

 

特にリスクが高いのは「固定式装置」です。

固定式装置とは、大人の場合ワイヤー矯正の装置、子どもの場合は接着剤で固定するタイプの拡大装置などがあげられます。

これらは歯磨きの時も外すことができないため、しっかりといつも以上に時間をかけて歯磨きをする必要があります。

小学校低学年、中学年ぐらいのお子さんの場合は仕上げ磨きが必須といえるでしょう。

 

一方で、そこまでリスクが高くないのは「可撤式(かてつしき)装置」です。

可撤式装置とは取り外しのできる装置のことで、マウスピース矯正装置であったり、拡大床と呼ばれる装置などがあります。

それらは歯磨きの時に外すことができるので、固定式装置よりは虫歯リスクが高まりにくいと言えるでしょう。

 

ただし、可撤式装置でも何もつけていない状態と比較すると、少し虫歯のリスクは高まります。

矯正装置という異物が口に入っていることで、唾液による自浄作用(自らをきれいにする作用)が働きにくくなったり、装置に食べ物が挟まったり、飲み物が口の中に残ってしまうことによるリスクの向上もあります。

取り外しができる装置だからと言って、安全だとは言い切れません。

 

こうやって書くと、「虫歯になる可能性があるなら、矯正をする意味はないのでは?」と思われたかもしれません。

でも、矯正が終わったきれいな歯ならびは、歯磨きもしやすくなりますので、矯正後のメリットはとても大きいと考えます。

矯正中は虫歯リスクを気にしなければなりませんが、将来のメリットのためと思うと治療を行う価値があると思います。

 

当院では矯正治療への来院時に、歯磨き指導も力を入れています。

特にお子さんには根気強く磨き方を教えたりしています。

なかなかすぐには上達しない子も多いですが、「最初の頃と比べてちゃんと磨くようになった」などのお母さまの声はとても励みになります。

 

将来の笑顔のために、一緒に頑張りましょうね!

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!!

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