BLOGしょう先生のブログ

コイントレーに学ぶ、優しさとは

今月から、新しい受付スタッフが入社しました。

患者様との対応も丁寧にしてくれる方なので

安心して受付を任せています。

 

まだ研修中なので

お会計は私が一緒に見ながら実施しています。

そんな中で1つ、気になることがありました。

お支払いの際に、合計金額を示すiPad(レジ)と

コイントレーをお出しするのですが

iPadを患者様の正面に

そしてコイントレーを患者様の左側に出していました。

 

私は、コイントレーは右側、もしくは正面に

置いてくださいとお願いしました。

なぜだか分かりますか?

多くの方が右利きなので

お財布を左手に持ち

右手でお金を財布から出します。

 

その右手で持ったお金を

左側のトレーに置くという所作は

日常生活ではあまりない動作で

小さなストレスを与えるからです。

 

私がこう説明した後、スタッフは私に言いました。

「私は別に左側に出されても

不便だとは思いません。」

 

結構はっきり言うなぁ…と、びっくりしました。

 

確かにそうなんですよね。

別に不便って言うほどではないんです。

ただ、親切でもない。そう私は思うんです。

 

みなさんは、自販機の小銭を入れる部分が

自販機のどこについているか想像できますか?

おそらく、ほぼ全ての自販機で

右側についているはずです。

 

切符売り場のお金を投入するところも、右側でしょう。

 

それは、右側にあることが

人が右手でお金を入れるのに自然だからではないかと

私は考えています。

 

小銭を入れるところが

左側についている機械を探すのって

意外と難しいんです。

 

さらにもう少し視野を広げると

改札のタッチ部分も体の右側にありますよね。

 

スーパーのレジでも

左側にあるトレーにお金を払うような場所は

少ないように思います。

唯一、私が左側に小銭の投入口があるのを

思い浮かべるのは「銀行のATM」

 

ATMでは、小銭を投入する場所が左側についています。

なぜでしょうか?

 

それは、銀行ATMでは

お札とキャッシュカードが主役だからです。

主役になるものが右側についているので

左側に小銭が移動されているのではないかと

私は思っていました。

 

今はユニバーサルデザインといって

説明書を読まなくても、感覚的に理解できるような

デザインの物が増えていますよね。

 

気づかないところで

1つ1つの動作がストレスのないように

設計されています。

 

それに慣れている私たちですから

お金を出すという1つの動作においても

患者様にストレスを与えないようにしたい。

 

私はそう思っています。

当院では、皆様には気づかれないかもしれませんが

そのような細やかな気遣いができるよう

スタッフの教育を行っています。

 

まだまだ私自身も未熟なところがあり

所作や言葉遣いは勉強中ですが

今できる最善を尽くしていきたいと思います。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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