BLOGしょう先生のブログ
もうすぐお正月ですね。
私は幼少期、親族で集まって
祖父母とトランプで遊んだりしていました。
私はトランプ自体は好きだったのですが
その中で最も苦手な遊びがありました。
それは「神経衰弱」です。
裏を向いたトランプから2枚を選び
同じ数字を当てれば取れるというシンプルなゲームです。
私はどこに何があったか、全く覚えられないのです。
表を向けてから「あ!これは8だった!」
なんて言っているのですが
また自分の番になったら忘れている。
そんなことの繰り返しでした。
おそらく祖父母は私に忖度をしてくれていたと思います。
みなさんは神経衰弱、どのぐらい得意でしたか?
神経衰弱は1から13まで
4種類のスート(ハートやダイヤなど)があり
ジョーカーを除くと合わせて52枚あります。
52枚なんて、覚えられませんよね。
もしこれが、トランプの枚数を減らして
1から3の4種類12枚だけの神経衰弱だったら
1度めくった物を覚えられるでしょうか?
私は、かろうじて神経をすり減らしながら
勝負を挑めるぐらいにはなるかと思います。
では、1から4の16枚だけならどうでしょうか?
1から5の20枚だけなら?
みなさんは何枚ぐらいでストレスに感じますでしょうか。
さて、ここからが大切なところです。
みなさんがもし神経衰弱をして
「ストレスを感じない」枚数は何枚でしょうか。
私は「1と2だけの8枚で勝負」なら、たぶん余裕です。
12枚は結構集中がいるけど
8枚なら何なく覚えられる気がします。
みなさんはいかがですか。
私は、この枚数が
【あなたの持つ正確な短期記憶の限界】
ではないかと思っています。
私は8枚ならストレスなく覚えられる。
これはすなわち
【8個の課題ならストレスなく覚えていられる】
ということです。
もしみなさんが1~3だけの神経衰弱、
12枚なら楽に覚えられるということでしたら、
【12個の課題ならストレスなく覚えていられる】
ということです。
これがあなたの記憶力の秘密。
まずはあなたにとって
限界のタスク数(課題数)を知ることができました。
この記憶力の秘密と、家事や仕事を効率よくこなすことに
どんな関係があるのでしょうか。
私は「記憶力の限界以上に課題(タスク)を増やさないこと」が
仕事や家事をうまくやるコツだと思っています。
つまり、私の場合は
タスクが8個以上になると良い仕事ができません。
「いやいや、8個や12個も、家事や仕事はない!」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、実はその発想が出てきてしまう時点で
すでに仕事ができない人予備軍ではないか?!と
私は思っています。
例えば、食料品を買いに行った時を想像してみてください。
お鍋の食材を買いに行ったのに
買うつもりだった豆腐を忘れて帰ってきた!
ということはありませんか。
私の言いたかった「タスク(課題)」とは
「買い物に行く」ではありません。
「白菜」
「豚肉」
「ほうれん草」
「豆腐」
…それぞれがタスクになるのです。
だってみなさん、思い出してください。
神経衰弱で、たった8枚のカードを覚えるのが限界なわけです。
神経衰弱なんて、簡単な数字だけ。
それなのに、8枚や12枚しか覚えられないのです。
食材を8つ覚えたら、あなたも私も
記憶力はもういっぱいなんです。
「買い物に行く」を1タスクとして設定できるほど
私たちの頭は良くないのです。
そう考えると、8個や12個のタスクなんて
本当にすぐ埋まってしまうと思いませんか?
では、ここから解決策です。
自分の覚えられるタスクの範囲内に収めるには
どうすれば良いのでしょうか。
それには
「すぐにできることはその場でこなし
記憶力に頼らず仕事や家事をする」ことが大切です。
例えば私は
出勤して、机の上に置いてある書類や郵便が目に入ったら
真っ先に処理します。
そして届いたメールは見たらすぐに返信します。
それは、私自身が、脳の記憶容量が
周りと比べて少ないことを自覚しているからです。
「郵便物に目を通す」とか「メールに返信する」という
小さなタスクを横に置いておくと
それがどんなに小さなことでも
私の仕事ができる容量を越えてしまうのです。
繰り返しになりますが
人間は神経衰弱で目の前の1桁の数字ですら
覚えられないのです。
「後でやる」ために覚えておくのは
本当に難しいことなのです。
すぐにやって、脳の容量を空けておくことが
結果的に効率の良い仕事につながると思います。
ただ、こんな反論もあるかと思います。
「メールなどをその都度返信するのは仕事ができないやつだ。
メールを返すのは返信の時間を決めてやるのがいいんだ!」
確かにそんなことを書いている自己啓発本もあります。
ただ、私はそれは神経衰弱の得意な
「たくさんのタスクを覚えられる」人ならば
良いのではないかと思います。
私はそうではありません。
「メールを◯◯時に見る」というタスクで
脳の小さな小さな容量が1つ埋まってしまうのです。
たくさんのことを「後でやる」タスクとして
抱えていることが性に合わないのです。
ちなみに私たちはその容量を超えた分のタスクを
どうしているか知っていますか?
それは「忘れる」のです。
よく「後でやろうと思っていた」と言い訳する人がいますが
あれはほぼ嘘だと私は確信しています。
忘れていたけど、言われてすぐ思い出しただけなのです。
このパターンが厄介なのは
本人は忘れていたと認識していないことが多いことです。
神経衰弱もそうですよね。
パッとカードをめくって、数字を見た瞬間に
「あ!そうそう!7だった!」とか言ってしまいますよね。
あれは、本当は忘れていたけれど
カードを見た瞬間に思い出しただけなのです。
思い出すことは0.1秒でできるので
忘れていたことも平気で
「後でやろうと思っていた」と言えてしまうのです。
いかがでしたか。
人それぞれ、脳の記憶容量には差があると思います。
私と同じく覚えるのが苦手…という方は
ぜひタスクの数を少なくしてみてください。
心の負荷がすごく減ることを実感できると思います。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!