先日、ご年配の夫婦が

「1年があっという間に終わるのは

悪いことばかりじゃないね…

これでいいのよ…」

とおっしゃっていました。

あっという間に終わって

あっという間にまた1つ歳を取る。

それが悪いことじゃないとは

どういう意味だと思いますか？

私はその時深く聞かなかったのですが

帰り道にその言葉の意味を考えていました。

私は

「大きな怪我や病気をすることもなく

平穏な1年が暮らせたということ

それは悪いことじゃない」と

言いたかったのではないかと思いました。

小さい頃と比べて

1年が短く感じるのは

新しい刺激がなくなっていくからだと

聞いたことがあります。

小学生の頃は

毎日が冒険で

新しいことばかり。

ところが、大人になると

会社に行って働いて

飲んで愚痴はいて帰って寝るだけ。

そんな単調な日々が続き

いつしか刺激のない毎日となり

1年が早くなるのだそうです。

そんな社会人を過ぎ、歳を取ると

また別の、新しい刺激が増えます。

それが「病気」や「別れ」です。

健康診断でひっかかった。

怪我で入院した。

ガンで手術をした。

歯のトラブルで歯医者に何度も通った。

知人が旅立った。

そんな悲しい刺激でも

心が大きく波打ち

1年が長くなることがあります。

私は小学校4年生の時に祖父が亡くなり

衝撃を受けました。

授業が手につかなくなり

授業中に学級文庫の本棚を

じっと見つめていたことを

なぜか今でも覚えています。

そして6年生の時には

阪神大震災を経験しました。

そういう悲しいこともなく

平穏に1年が過ごせたことは

「悪いことじゃない」と

呟かれていたのではないかな…と

思っています。

みなさんはどんな一年になりましたか。

長い1年でしたか？

短い1年でしたか？

短くても長くても

「悪いことばかりじゃない」のです。

そんな前向きになる締めくくりで

来年を迎えたいと思います。

今年もたくさんの方が

ブログを読んでくださいました。

ありがとうございます。

ブログの更新はInstagramで告知しているのですが

投稿にいいねのハートマークをつけてくださる方も

少しずつ増えてきて

なんとなく皆様のお役に立てているのかな…と

喜んでいます。

こんな私ですが、ぜひ来年も

よろしくお願いいたします。

皆様、よいお年を！！