BLOGしょう先生のブログ
私は普段、出張診療もしています。
出張先の患者様で
いつも予約の日に来ない親子がいました。
お電話をすると、毎回「忘れていた」と言われます。
お子さんが不憫なので、
お母様に「次の予定日を忘れないように
手帳や携帯のカレンダーに書かれてはいかがですか?」と
ご提案してみました。
すると、こんなお返事が返ってきたのです。
「診察券に書いてあると思うので大丈夫です。」
確かにその医院では
診察券に次の予約日を書いてお渡ししていました。
ただ、診察券って、毎日見るものではないですよね。
診察がある日に、財布から取り出すもの。
予約日を覚えていなければ、見ないと思うんです。
実際、何度も予約を忘れられているわけで…
ただ、それ以上の介入は
余計なお世話と思われる可能性もあり
何も言えませんでした。
私が軽々しく言うことはおこがましいですが
お母さんってめちゃくちゃ大変なんだと思います。
お子さんが1人とは限りません。
お子さんの予定を管理しなければならないし
ご自身が仕事をされているなら
そのお仕事で管理すべき内容もあるでしょう。
場合によってはご主人の予定も
把握しておかなければならない
なんて方もいるでしょう。
でも、大変だからこそ
頭を使ってミスを減らしていかなければ
ならないと思うんです。
診察券に書いてあるけど
予定を何度も忘れてしまう。
それならば、どうすれば良いのか?
2度同じ過ちを繰り返さないように
考えることこそが大切ではないかと思います。
例えば解決策としては
携帯のスケジュール管理アプリに
全ての予定を入れ、一括管理する。
大きなカレンダーをキッチンにかけ
みんなの予定を書き込んでいく。
歯医者の予定だけを忘れるのなら
毎日使う歯ブラシに
次の予約日を油性ペンで書いておく
なんて方法もあるでしょう。
どれが合うかはその人によって違うので
自分に合ったものを見つけていくことが
大切だと思います。
今日の主人公は「お母さん」でしたが
お父さんでも、学生さんでも、誰でも同じ。
頭を使って、この忙しい世の中を
円滑に生きていきたいですね。
私はこの記事を書いていて
ふと思ったのですが
この「考える能力」が
義務教育や、高校、大学で勉強することで
培われているのではないでしょうか。
勉強なんて意味がない、と言う方もいますが
勉強して、テストを受けて、間違えた問題を復習し
次は間違えないように気を付ける。
そういった考える能力が勉強で養われて
同じ過ちを繰り返さない人間に育っているのであれば
勉強も社会に出てから役立っているのかな…と
思いました。
考える能力は勉強だけでしか習得できない
能力ではありません。
例えばスポーツをすることで習得できる人もいるし
アルバイトをすることで習得できる人もいる。
ゲームで習得できる人もいる。
だから、絶対勉強しなければならない!とか
絶対大学に行かなければならない!とかではないと思うんです。
自称「勉強が出来ない」人でも、考える能力のある人は
たくさんいます。
考える能力がつく事柄の1つとして
「勉強」という1つのツールが
教育上使いやすいのかもしれないと思いました。
さてさて、みなさんはどのように
スケジュールを管理されていますか?
そして、どのように考える力を養いましたか?
また教えてくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!