BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます!三が日も終わりましたが、4日が土曜日なのでまだしばらくお休みの方が多そうですね。
歯医者のお昼休みって長くない?
子どもの頃、地元の病院ってお昼休みが長いなって思いませんでしたか?内科も歯科も、午前診療が終わったら、次は16時や17時まで休診だったり。どこも夕方まで閉めて、何しているのかな?って思っていました。
この休憩時間。実際に現場で働いてみると、全然休めなかったんです。私は、歯科以外のことは分からないので、歯科での休憩時間について綴りたいと思います。
休憩時間の始まりは、カルテ書きの始まり
ところでみなさんは病院で、なかなか会計で呼ばれないことにイライラしたことはありませんか?
お会計のブースでは、歯科医師がカルテに金額を入力しないと(保険診療の場合、保険点数を記載しないと)受付で金額の計算ができません。
そのため、歯科医師は保険点数の入力を最優先にします。ただ、この保険点数の入力は国に決められた厳重なルールがあり、その通りに入力しないといけないので、場合によってはなかなか難しいんです。
それで、患者さまを会計でお待たせすることがあります。
さて、保険点数を入力し終えたころには、もう次の患者様が待っているので、次の診療に行かなければなりません。
診療中には時間がなく、最低限のことしかカルテに記載できないので、休憩時間が始まると、歯科医師が患者様のカルテを書きます。
カルテには、診療での保険点数だけでなく、さまざまな情報を書き込みます。患者様の不安に思っておられることや、診療時の姿勢に関する注意事項(腰が悪い方で、あまり診療の椅子を倒しすぎない)なども書きます。
休憩時間に1人ずつのカルテを書いていくのですが、思い出しながら書いていくので、1人3分とかでも、20人いたら…1時間はカルテを書いていることになります。
矯正医の場合
矯正医の場合、休憩時間はカルテを書くことに加えて、レントゲンなど資料の分析をしています。
矯正では「診断」と呼んでいるのですが、診断で患者さんの治療計画を考えていきます。
この診断、どのぐらいの時間がかかると思いますか?
難しい場合は1人の患者様の計画だけで1日を費やすことがありますし、それ以上悩み続けることもあります。
いろいろな資料を複合して計画を立てるので、資料をぱっとみて治療計画が出来上がるものではありません。
世の中には歯科医師でも矯正医の診断を良く知らない先生がいます。あまりご存知ない先生には、「そんなに診断に時間をかけてどうするの?」と言われることもあるぐらいです。
ですので、歯科医師でない皆様が、矯正医がどれだけ診断に時間をかけているかを想像できないのは、当然のことだと思います。
診療時間=仕事の時間ではありません
先日の無料相談会でも、「診療は3日だけなんですか?」と聞かれた方がいらっしゃいました。確かに私が診療をしている曜日は3日だけなんですが、その時間だけ働いているということではありません。
お1人お1人の診療に対してきちんと準備をして、診療に臨むための準備をしている時間が、特に矯正医はたくさんあります。
しっかりと準備することで、みなさんと向き合う際によりよい診療ができるよう、努めています。