BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。昨日は歯科口腔外科と、小児歯科についてお話をしました。今日は一般歯科について綴りたいと思います。
「歯科」だけの看板表記
前々回の記事で、看板状での歯科の分類は4つと書きましたが、その中で1番ざっくりとした表記が「歯科」です。
私たちは口腔外科や矯正歯科と区別するため、「一般歯科」と呼んでいることが多いです。
この歯科には、次のような科が含まれています。
- 保存科
- 口腔補綴科
- 咀嚼補綴科
- 予防歯科
- 口腔治療・歯周科
これは、大阪大学歯学部附属病院の科の分け方を参考に、一般歯科の先生が主に担当するであろう科をピックアップしました。
大学病院では5つに分かれているものを、1人の先生がこなすわけです。
学校の先生で言えば、国語数学理科社会英語を全部!
開業されている一般歯科の先生は、本当になんでもこなされます。すごい知識と技術だと思います。
他の専門分野も対応できます
もちろん、一般歯科の先生は、他の治療も一応できます。
他の治療とは…大阪大学歯学部附属病院の科で表現すると
- 小児歯科
- 口腔外科1<制御系>
- 口腔外科2<修復系>
- 放射線科
- 歯科麻酔科
- 矯正科
- 顎口腔機能治療部
- 障害者歯科治療部
などなどです。
一般歯科の先生は、ありとあらゆる科の診療に対応しています。ただ、こちらは一般歯科の先生の主な治療範囲ではないので、すごく得意!というわけではありません。
あくまで知識がある、とか、ちょっとだけやったことがある、程度の先生が多いです。
どの治療を得意としているか
みなさんが中学生のころって、科目をこのように分けていませんでしたか?
5教科→国語・数学・理科・社会・英語
副教科→音楽・保健体育・技術家庭科・美術
5教科はメジャー、副教科はマイナーといった感じでしたよね。
一般歯科とは、この5教科を網羅としている先生のイメージです。
私のように矯正歯科のみをしている歯科医師は、副教科の先生って感じで、専門色が強くなります。
主教科の先生が5教科全てに精通しているわけではなく、5教科の中でも国語に強い先生、数学に強い先生がいるのと同じように、一般歯科の先生にも、入れ歯を得意としている先生や、予防歯科を得意としている先生がいらっしゃいます。
看板では単に「歯科」となっていますが、実際にはかなり細分化されているんですね。
いかがでしたでしょうか。ちょっと今回は話が複雑でしたね。ざっくりまとめますと、「それぞれの先生に得意な分野があるが、看板ではそれを見抜けない」ということです。
歯科(一般歯科)の概念がご理解いただけたなら嬉しいです。