〇〇ちゃんの矯正1期が終了しました！

〇〇ちゃんの治療においては、お母様とのお話で、とても考えさせられることがありました。

「歯磨きしないと虫歯になるよ」と言っても、実際虫歯になって困ったことがないから、全然自分ごととして捉えてくれないんです。

というお母様からのご相談でした。

これって、本当に難しい問題ですよね。

歯科に限らず、人生において、いろんなことに言えると思います。

「ちゃんと勉強しなかったら、将来困るよ」

「そんなに食べたら、将来太るよ」

「そんな無理したら、いつか倒れるよ」

子どもでも大人でも、言われたことの大切さに気づかず、痛い目に遭って初めて気づく。

そんな経験は1度や2度ではないはずです。

私は腰痛になって、体の大切さに気づきました。

本当は、気づく前に、しっかりケアしておくべきでした。

理想を言えば、人から(あるいは歴史から）学び、病気にならないようにする(失敗しないようにする)のが1番ですね。

でも、その次は、もし病気になってしまったら、次に同じ病気にならないように行動する。

失敗してしまったら、次は同じ失敗をしないように行動する。

これが人間として、できることだと思います。

ただ、病気になってしまってから対処するのは、なかなか大変なことです。

私も15年以上、腰痛で苦しんできました。

いろんなことをいろんなところで聞いて、実践して、試行錯誤を繰り返し、ようやく自分に合った方法が見つかり、腰痛が治ってきました。

お子さんたちにはそんな辛い思いをしなくて良いように、歯の大切さを、虫歯など何かで失敗する前に、伝えてあげられたらいいなと思っています。

とはいえ、歯医者で伝えられるのは月に1回だけ。

ご家族の食卓の場で、あるいは旅行先での何気ない会話で、歯の大切さを少しずつ伝えてあげてもらえると、嬉しいです。