BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
毎週行くの?毎月行くの?
みなさんは、矯正治療を始めたら、どのぐらいの頻度で通院するかご存じですか?
基本的には、月に1回の通院になります。月に1回来ていただき、そこで装置に問題がないかなどをチェックしたり、針金を交換したりします。
もっと詰めて通って、早く終わらせられないの?
残念ながら治療を早めることは困難です。歯にかける適切な力は弱い力が妥当とされており、力が強すぎると歯にダメージが加えられてしまいます。
また、お子様の矯正に関して言えば、成長を見ながら判断しなければならない部分もあり、その点は成長を加速させることができないことから早く終わらせることは難しいです。
ただ、今は早く矯正を終わらせる技術を謳う先生もいらっしゃるようです。私はできないことであり、また、私の周りにも早く治療を終わらせる技術を取り入れている先生がいません。
そのため、私からは治療期間を短縮させる矯正治療がどの程度良いのかを説明することはできないのですが、どうしても期間を短縮したいと思われる方は、そういった先生を探して一度お話を聞かれてはいかがでしょうか。
何もしないこともあります
月に1回の通院では、特に問題がなければお口の中を見るだけで終わることもあります。ただ、それはとても大切なことで予想外のことが生じていないかを確認しています。
たまに、「何もしないのに来る意味あるんですか?」と言われることがあります。「何もしない」という選択も重要な選択なのですが、そこをご理解いただけない時があります。
みなさんに分かりやすいポイントでいいますと、例えば乳歯が予想外のところに生えていないかをチェックしたりしています。
「見るだけ」にも意味があり、価値があります
なかなか日常での良い例えが浮かばないのですが、1つの例えとして車の「目視」があります。自動車学校で免許を取る際に覚える言葉ですが、発進する際や横断歩道など危険な場所で「右よし、左よし」と目で見て確認するいう行動に似ています。
目視も、別に何もいないのにする意味あるんですか?と思われるかもしれません。でも、何もいないだろうと思っていた時に、実は茂みの陰に小さな子がいたなんてことがあると、大変ですよね。交通事故につながります。だから、何もないことを確認しますよね。
他には…これはちょっと正しいかは分かりませんが、お子さんが静かになった後、寝ているか確認しに見に行く親御さんっていらっしゃいますよね。「それって意味あるんですか?」って聞かれたら、なんて答えますか?
おそらく、何もない。寝てるだけ。だけど、それでも心配で、何もないことを確認して、安心しますよね。この行動にちょっと近いかもしれません。
矯正治療も同じです。何もないことを確認することは、意味のある事、大切なことだとご理解いただけると幸いです。