BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。
今日の記事は、おうち時間でお父さん・お母さんに伝えたい歯科講座です。
いつも書きたいな書きたいなと思って、でも書いていなかった記事を書きました。ぜひ、読んでいただけると嬉しいです。
目次
矯正は親子で始めてほしい
私は以前から、矯正は親子で始めてほしいと思っています。それには、たくさんの理由があります。
でも、普段私はなかなか矯正相談の時に親御さんに矯正を薦めることができません。
なぜかと言いますと、矯正治療自体の料金が高いので、2人分と考えた際に、親御さんの脳は
「えっ、2人分なんてめっちゃ高いやん!」→「先生、お金儲けしようとしてる!!」となるからです。
何度か薦めたことはあるのですが、みなさん絶妙に嫌な顔をされるんですね。
でも、絶対親子で始めた方が良いと思うんです…
親がお子さんの良き相談相手になれる
矯正治療には不安や、さまざまな感情がつきものです。
ちょっと痛いけど大丈夫かな、とか、装置めんどくさいな、とか。
お子さんが誰かに相談したいって時に、親御さんが矯正をしていたら、気軽に相談できます。
矯正をしたことのない親の場合、相談しても、的確な答えや、的確な共感が返ってこないので、お子さんは不安になってしまったり、悲しくなってしまうんですね。
『誰に話しても分かってもらえない…私って独りぼっち。』
そんなセンチメンタルな1日を過ごした幼少期、みなさんはないですか?
ですので、ぜひ親御さんも一緒に矯正を始めてあげてください。
そしてここからが私が本当に強く強く伝えたいこと。
矯正は見た目を治すだけじゃない
私がちらっと矯正の話を親御さんにすると
「いやあ、もう私は良い年齢なので…」とか
「もうええとししたオッサンは矯正とかえーわー」とか
年齢を理由に矯正治療がそもそも検討の議題に挙がりすらせず、一瞬で却下されることがあります。
おそらくそういった方のイメージとしては
矯正=見た目をきれいにする
だと思うんですね。
ですが、矯正には見た目をきれいにするだけでなく
「歯を長持ちさせる」という重要な効果があります。
矯正でしっかりと噛めるようになると、歯が長持ちします。
その詳細を書き出すと長くなりますので、詳しく知りたい方は下の記事を見てくださいね。
歯の寿命が短くなると、老後に食事が楽しめない
ぎゅっと要約しますと、歯ならびが悪いと、歯の寿命が短くなります。
歯の寿命が短くなると、おいしいものを食べられる期間が短くなります。
早い方ですと50代・60代ぐらいから、ずっと歯医者に通い続けるような生活になります。
それでも歯は悪くなり、そのうち抜けてしまいます。
そうなると、今、親御さんがおいしいと思って食べているものの多くが、食べられなくなります。
食事は流動食となり、痩せていき、そして介護が待っています。
介護するのは、あなたのお子さんです
介護するのは、そうです、お子さんですよね。
小学生のお子さんを持つ親御さんの中には、若い親御さんが多く、おじいちゃんの介護や、おばあちゃんの介護なんてしたことがないという方も多いです。
私も祖母の介護の際は母に任せっきりでしたので、あまり偉そうなことは言えませんが、介護にあたる子の負担は相当なものです。
何も食べられない、動けない親の介護は、大変です。
もちろん、歯が健康であれば長生きするという簡単な関係ではありません。
歯が健康でも、早くに寝たきりになる人だっていると思います。
でも、歯がだめになると、ほぼ、だめです。
あなたがきれいな歯でいることは、将来子どもに負担をかけないことになる
定年を迎え、食べることが楽しみとなった年齢で、おいしいお食事が食べられない。
流動食をわが子に流し込んでもらい、ベッドで介護される老後。
それが、今矯正をしなかったときに待つ未来の1つのビジョンです。
昔は寿命も短かったですから、そんなに気にはならなかったかもしれませんが、今は寿命が長い時代。
歯の寿命は今の日本人の寿命よりはるかに短いのです。
その歯をいかに長持ちさせるかは、本当に大切な課題だと、私は思っています。
ぜひ、おじいちゃんやおばあちゃんに聞いてください
私の書いた文章を読んで、おおげさだなと思った方や、あまり心に響かなかった方は、ぜひ、60代以上の親・親戚に歯のことについて聞いてみてください。
「歯は大切よ」と言われると思います。「若いころにちゃんと歯医者に通っとけばよかったわ…」たくさんのトラブルを抱えて歯医者に通うご高齢の方はみなさん、そう言われます。
ネットで検索しても、同様の声がたくさん挙がっています。
今がすでにオジサン・オバサンだと思っておられるお父さん、お母さん。まだまだあなたの口の中は若いんです。
これから来る口の中の老いに対して、もっともっと向き合ってほしいです。
ずっと毎日お化粧してるお母さん。どんなにお化粧しても、歯が全部なくなったら、梅干みたいなしわしわの口になるんですよ。
おいしいご飯で栄養を考えているお母さん、歯がなくなったら、その栄養価の高いお食事を食べることもできないんですよ。
晩酌を楽しみにしているお父さん、歯がなくなったら、おいしいおつまみも豆腐だけですよ。
まだまだ今は、若いから、歯の大切さが分かっていないだけなんですよ。
歯のことを真剣に考えてほしい
矯正は、見た目だけの話ではありません。
ぜひ、親御さんも真剣に歯のことについて考えていただければと思います。
こういうことを、診療で伝えたいのですが、なかなか言えないです。
今日はしっかりと伝えられて、とてもうれしい気持ちです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。