BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
昨日は雨でしたね!雨の中、ライトアップされた部分で鳥たちが水浴びを楽しんでいました。夜の鳥ってあまり見ないので新鮮でした。
矯正装置の複雑さにうんざり
当院のブログを読んでくださっている皆様は、これからご自身が矯正を始めようか悩んでいる、あるいはお子さんの矯正をしてあげようか迷っているという方が多いかと思います。
私はすでに矯正治療を経験済みなので、患者様の大変さがよく分かります。
私の場合、何が大変って、痛みよりも、歯磨きが大変でした。もちろん、すごく痛かった!!とおっしゃる方もいるのですが、私は痛みはあまりなく、それよりも歯磨きが大変でした。
ちょっと油断したら、歯にネギが付いてる!なんてことは日常茶飯事で、ひどいときは笑った口からスパゲティー1本出てる!なんてこともありました。漫画みたいですよね。
歯磨きが楽な矯正
矯正治療にはさまざまな方法がありますが、歯磨きがしやすい矯正装置は、取り外しができるものになります。
お子さんの矯正には取り外し式装置が昔からたくさんの種類がありました。それらはまとめて可撤式装置(かてつしきそうち)と呼ばれています。
可撤式装置の中には拡大床(かくだいしょう)や床装置(しょうそうち)、機能的矯正装置などと呼ばれるものが含まれています。これらはさらに細分化され、それぞれにカタカナで難しい名前が付いています。
ずっと矯正に従事している人間は「拡大床」と呼ぶことが多いですが、今では「床矯正」という名前が一般の方には広く知られているようです。
患者様から「ゆかきょうせいできますか?」とか「とこきょうせいできますか?」と聞かれたことがあります。正確には「しょうきょうせい」でございます。
可撤式装置は汚れがたまる
拡大床は取り外しができるのでとても歯が磨きやすいのですが、その装置自体は半年以上使うことが多く、装置自体に汚れがたまり、汚くなってしまうのが弱点です。
汚れがたまらないように、装置のお手入れも必要となるのですが、お子さんはなかなかそこまでしてくれないので、ドロドロになっていたりすることもしばしばあります。
マウスピースは毎週新品になる
今、マウスピースを用いた矯正が新しく出ているのですが、このマウスピースも「可撤式装置」の1つと言えます。取り外して歯磨きをするので、歯磨きがしやすいメリットは拡大床と同じです。
そして、マウスピースを用いた矯正では、「マウスピース自体を1週間ごとに交換する」という特徴があります。
1週間ごとに交換するとはどういうことでしょうか?
例えば患者様「はならび わるこ」さんの歯並びが、100点満点中60点だとします。
マウスピース矯正では、まず最初に、61点のマウスピースをはめます。最初の60点の歯並びよりわずかにきれいな歯並びのマウスピースです。
そして、それを1週間使うと、お口の中も61点になります。次に、62点のマウスピースをはめます。それを1週間使うと、62点の歯並びになります。
これを繰り返して、最終的に100点の歯並びをめざすというやり方になるので、装置自体も大きく汚れないうちに交換できます。清潔ですね。
清潔であるということは、虫歯のリスクも低く下げることができるということです。
清潔な矯正装置ランキング
以上のことから、お口の中を清潔に保つことに長けた矯正装置は
- マウスピースによる矯正
- 拡大床など、取り外しのできる装置での矯正
- 取り外しができない装置での矯正
となります。
特に歯の裏側につける矯正装置は歯磨きが難しく、食べかすが装置と歯の間にたくさんつきます。
「歯の裏側は唾液も豊富に流れているので、虫歯のリスクは少ない」とする見解もありますが、過去に私が歯の裏側に装置をつける矯正をして、虫歯のリスクが低いとは思えませんでした。
そのため、私は当院では裏側の矯正を取り扱っておりません。
どの装置でも、歯磨きは必須です
もちろん、取り外しができない矯正でも、しっかりと時間をかけて歯を磨くことができれば虫歯リスクのコントロールはできます。反対にマウスピースを用いた矯正でも歯磨きがきちんとできていなければ、虫歯になるリスクは十分にあります。
しっかりと歯磨きをして、健康なお口を作りましょうね。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!!