BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。今日も引き続きインビザラインのメリットについて、書いていきたいと思います。
チェアタイムって知ってますか
歯科関係者以外の方は「チェアタイム」という言葉はあまり聞いたことがないと思います。
チェアタイムとは、椅子に座っている時間のことで、診療時間のことを言います。(もしかしたら私の勤務先で使っていた言葉で、正式な用語ではないかもしれません。)
歯科医師によりますが、私はこのチェアタイムをとても気にしていました。
なぜなら、私が患者として歯医者に通っていた時に、長時間椅子に座って口を開けることが非常にしんどかったからです。
私はどれだけ長くても60分、基本的には30分がチェアタイムの基準かなと思って、診療をしています。
診療の工程が格段に少ない
インビザラインでは、一部の回を除き、診療時間に行うことが非常にシンプルです。
装置が正しくはまっているか確認し、問題がなければ新しい装置をはめます。本当にそれだけで終わるとしたら、15分で終わると思います。
一方で、従来の矯正ですと、針金を外し、新しい針金を入れる。その針金を曲げる。針金が外れないように留める。さまざまな工程があります。
これだけでもかなりの時間差が生まれます。
パソコンの前で考えるか、患者様の前で考えるか
また、矯正歯科医は「頭で考える」時間を多く必要とします。
身近な遊びに例えると、矯正治療はジグソーパズルや、間違い探しに似ています。
毎回患者様が来られたら、何か外れてしまったピースはないかを探したり、うまくはまっているようでよく見たら強引に押し込まれているピースがないかを確認します。
前回と今回で何か違いが起きていないかを確認します。
間違い探しと異なるのは、BeforeとAfter はほぼ全てが変わっていて正解だということです。普通の間違い探しは、左と右の絵で違うポイントは数が決まっていますが、矯正では先月と今月でお口の中は確実にいろいろと変わっています。
ただ、その中で明らかにおかしい変化、つまり異常な動きなどがないかを探す必要があるということです。
従来の矯正であれば、患者さんの目の前で、患者さんに口を開けてもらって、その口の状態を点検しつつ、間違い探しをします。口を閉じてしまえば見えなくなるので、患者さんが帰ってからあれやこれやと考えることはできません。
一方インビザラインの場合は、コンピューターの前で、頭で考える時間を作ることができます。お口の状態をスキャンしているので、それを画面上で動かしたりすることで、治療計画をシミュレーションすることができます。
つまり、患者様が帰ってからでも治療について考えることができるということです。
これにより、チェアタイムは格段に短くなります。
コロナウイルス時も効果を発揮
緊急事態宣言が発令された時も、多くの歯科医院で唾が飛散するような器具の使用を控えたり、不要不急の治療は延期することになりました。
当院でも、15分以上の会話が生じる矯正相談は原則オンラインでの相談をお願いし、対策を講じました。
しかしインビザラインは、マウスピース交換のチェックだけでチェアタイムが短いため、すでに治療を開始している方に関しては、最低限のチェック、短時間で治療を進めました。
これがもし針金だったら、ワイヤー交換をする時間はリスクが高かったと思います。
さまざまな差により、チェアタイムが短くなるので、患者様の体の負担も少なくなりますし、感染のリスクももちろん0ではありませんが、少なく抑えることができます。
患者様・歯科医師双方の感染リスクを下げることができ、なおかつ治療も継続できる。非常に良い治療ではないかと思っています。
いかがでしたでしょうか。メリットは本当に多いと思います。これで終わりかって?いえいえ、まだ書きたいことはあるんです。また後日、ご紹介しますね!
今日もお読みくださり、ありがとうございました!