BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日はインビザラインのメリット、最終回です。
治療結果の説明を「診断」といいます
矯正治療は、まず矯正相談で大まかな治療の流れをお伝えします。そして、より詳しく調べるために検査をします。
検査の結果が出たら、治療方針を説明します。この説明を「診断」と呼んでいます。
私はこの診断にこだわっています。
検査でたくさんの資料を取るので、その資料からどんなことが分かったかを1つずつ説明しています。
費用をいただいて検査・分析をしているわけですから、それぞれの資料にどんな意味があるのかをきちんとお伝えすべきではないかと思っています。
そう思うようになったきっかけがあります。
若かりし頃私が勤めていた医院で、診断にこだわらない医院があったのです。
もちろんちゃんと検査はしていました。そして、分析を私たち若手医師や衛生士がするのですが、院長は全く分析した資料に目を通さないのです。
そして、診断の患者様が待合室に来られた時点で、ざっと資料に目を通すだけ。
資料に目を通してから患者様に会うまで数分しかありませんから、誰もが同じ治療方針、型にはまった治療方針になっていました。
一人ひとりお口の中は違うのに、ほぼ同じ治療方針で治療をする。
結果、きれいに治る人もいますが、そうでない方も目にしてきました。私は違和感を覚えました。
やはり診断はきちんとして、1人1人にあった、オーダーメイドの治療をすべきではないかと、その時思ったのです。
それ以来、私は自分が担当する患者様は、きちんと分析して内容を吟味し、診断に時間をかけるようになりました。
インビザラインでの診断革命
そんな私がこだわっている診断ですが、悩みもありました。
分析結果を説明しても、難しすぎるのです。
みなさん一生懸命聞いてくださいますが、初めて聞くことばかりでなかなか頭に入らないのではないかなと思っていました。
熱意は伝わっていると思うのですが、これで良いのかな?と思うモヤモヤがありました。
そんな診断に、革命が起きました。それが、インビザラインの導入です。
歯科医師の脳内映像が画面上で見られる
インビザラインでは、検査でお口の中をスキャンし、画面上に歯並びの状態が表示されます。
こんな感じです。
そして、診断時には、この画面上で歯が動きます。
歯がちょこちょこっと動いて、最終的にどんな歯並びになるのかを見ていただくことができます。
これは本当に画期的だと思いました。
患者様もこれを見たら、「こんなきれいになるんですか?!」とか、「えっ、うちの子はこんなきれいになるんですか!」と喜んでくださいました。
今まで分析の結果を一生懸命説明してきましたが、それは、「現状の説明」でした。
インビザラインの診断は、「未来の予測」なのです。
現状を説明されるよりも、未来の予測を視覚的に見せられる方が、圧倒的に分かりやすいんですよね。
今では多くの方がインビザラインのため、治療計画を一緒に見る時間として、診断の時間を活用しています。
必ずしも予想通りにはならない
ただし、注意点があります。
診断時には必ず皆さんに説明していますが、必ず画面に表示されている通りに治るわけではありません。
あくまでもコンピューター上でのシミュレーションですから、その通りにならないこともあります。
少しずつ軌道から外れていく可能性があるので、必ずシミュレーション通りになるわけではないことは、頭に入れておいてくださいね。
もちろん、軌道から外れた場合はまたお口の中をスキャンして、軌道修正をしていきますので、心配しなくても大丈夫ですよ。
いかがでしたでしょうか。なんと7回にわたって、インビザラインの良いところを語り続けてしまいました。
我ながらこんなに長い記事になるとは思っておらず、驚いております。
皆さんにもぜひ、選択肢の1つとして、頭に入れておいていただければ嬉しいです。
ただし、この7回はメリットばっかり書いてきたので、きちんとデメリットも書いておくべきかと思います。
明日は、デメリットに関しても書いてみたいと思います。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!