BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、矯正をすでに始めている方への記事になりますが、これから矯正を始める方にも、どんなトラブルが予測されるのかを知っていただける記事となっています。
ぜひ、お読みください。
装置が外れて、口が閉じません!!
矯正治療中に、何らかのきっかけで装置が外れてしまうことがあります。
その場合、どうしたらよいのでしょうか?
もっとも心配なのが、口の中で一部が外れているけれど、口からは取り出せないというパターンです。
子どもの固定式矯正装置(つけっぱなしの矯正装置)や、大人の針金を使った矯正でたまに発生します。
「バンド」という金属の輪があります。
私は「歯の指輪」と子どもたちに説明していますが、歯に金属のリングを接着剤でつけています。
1つの歯だけに着けることは少なく、2つの歯に着けて、その間は太い針金でくっついていることが多いです。
両方の指輪が歯から外れてしまった場合は、口の中から取り出せるので問題はありません。
しかし、片方の歯の指輪だけ外れてしまうと、口の中でプカプカと浮いた状態になり、お口を閉じる(かむ)ことができなくなってしまいます。
そういった場合は、まず、親御さんが外れてしまったバンドを指で本来の歯に戻してあげてください。
バンドは金属で作られていますので、薄手のゴム手袋などを使って手がケガをしないようにしておくことがおすすめです。
ひとまず歯にバンドを戻してあげると、お子さんはお口を閉じることができるようになります。
ただ、接着剤はついていませんので、このまま放置しておくとまた外れてしまうことがあります。
まずは電話を
お口が閉じられる状態になったら、医院に電話をしてみましょう。
お口が閉じられる状態であれば、緊急を要する状態ではないので、その日、ただちに電話をしなければ!と焦る必要はありません。
矯正歯科は休診日が多いところもあります。医院が開いている日で、最も早い日にお電話していただいたら大丈夫かと思います。
次の診療日に伝えたらだめなの?
例えば、装置が外れた翌日が矯正の日、という状況でしたら、来院時に伝えても良いと思います。
ただ、やはりお電話をしてからの来院をお勧めします。
なぜなら、処置内容が変わるからです。
ほとんどの医院で、患者様の処置時間(何時何分から何時何分まで)が予め決められています。
装置が外れている場合、付けなおしが必要となるため、処置時間を長めにおさえておきます。
当日ご来院時にお申し出があると、もう一度別の日に来ていただく必要がある場合も出てきますので、先に電話で伝えておくことが良いでしょう。
※当院は電話を留守番電話にしておりますので、留守番電話にメッセージを残してください。
先にお電話をすると、混雑している場合は、時間の変更や日程の変更を提案される場合があります。
どうして変更しないといけないの?と思われるかもしれませんが、変更することでしっかりとつけなおしの時間が確保でき、お子さんにとって良い治療を行うことができるという考えですので、ご理解いただけると嬉しいです。
また、次の診療日までまだ日があいている(おおよそ1週間ぐらい先の)場合は、必ず電話をしてください。
装置によって、あるいは治療のステージによって、すぐ来ていただく方が良い場合と、次の診療日の確認で問題ない場合があります。
歯は後戻りする
一生懸命半年かけて動かしてきた歯が、たった1週間で3か月分ぐらい戻ってしまう、ということもあります。
3か月分戻ってしまうと、それを今の位置に戻すまでに3か月かかります。
つまり、6か月分を無駄にしてしまうということです。
それは患者様にとっても、親御さんにとっても、辛いですよね。
そして、私たちにとっても、辛いです。
救急処置が圧倒的に少ないインビザライン
今まで装置が外れてしまったときの対応について書いてきましたが、マウスピース矯正のインビザラインでは、この救急処置が圧倒的に少ないというメリットがあります。
そもそも取り外し式装置のため、「装置が外れる」という前提がありません。
当院では週3日の診療体制のため、緊急時の対応をご不安に思われる親御さんが多いですが、インビザラインを採用することで、緊急時のトラブルが発生しないように工夫しております。
今のところ、実際にインビザラインによる装置のトラブルは発生しておりません。
まとめ
装置が外れてしまったら、まずはお口が閉じられる状況にして、医院にお電話をしましょう。
トラブルが少ないという意味では、マウスピース矯正であるインビザラインがおすすめです。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!