BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日は、歯科矯正を「投資」や「保険」として考えてみたいと思います。
お子さんを塾に通わせる、その意味は?
みなさんの多くが、お子さんを学習塾に通わせていると思います。
中には幼稚園のころから塾に通い、英才教育を施しているご家庭も…本当にすごいなと思います。
そうやって教育を受けさせる理由って何なのでしょうか?
ピアノやサッカーなどの習い事は、「お子さんが好きなことを思う存分させてあげたい」とか、「若いうちにいろいろと経験をさせて、そのお子さんの才能を見出すため」など、さまざまな理由があると思います。
でも、学習塾ってなんのために行かせているのでしょうか?
習い事と違い、ほとんどのお子さんはその塾に行きたがっていませんよね。
お母さま自身も、昔、イヤイヤ行っていたはずです。
そんな塾に、どうしてお子さんをまた行かせるのでしょうか。
「子どもには苦労させたくない」って言うけど、お子さんは今、やりたくないお勉強に行かされて、すごく苦労してますよ。
「子どもには苦労させたくないのに、今、すごく苦労させてませんか?」
こんな質問をされてしまったら、お母さまはどうお答えになりますでしょうか。
将来お子さんが困らないように
お子さんのことを思って、行かせている塾。
それは、たとえ今ちょっと勉強を嫌がっていたとしても、「将来行きたい学校に行けるように」とか、「将来なりたい職業につけるように」あるいは、「今の学校の授業についていけるように」などなどの理由があるかと思います。
将来のことを考えて、心を鬼にしていかせているのではないかとお察しします。
それらの理由をひっくるめて、最終的に「お子さんが将来一人で生きていけるように」塾に行かせているのだと思うんですね。
もっと平たくいうと、「食べていくのに困らないように」とも言えるのではないでしょうか。
将来への投資
自分の子どもが将来困らないように。これは、投資や保険と同じだと思います。
お子さんが将来困らないように、今、子どものために塾代を支払うという「投資」をする。
また、将来お子さんの学費で困らないように、学資「保険」を掛ける。
そこにお子さんの意志はありません。
なぜなら、小学校に通うお子さんには、まだ将来のことが分からないからです。
矯正治療も同じ
矯正治療も、塾と同じく「投資」や「保険」の側面があります。
歯ならびをきれいにするということは、見た目の面で清潔な印象を与えるとか、(主観にはなりますが)よりかっこよく、あるいはより美しくするという一面があり、それは社会的にプラスに働きます。
また、機能面でより良く噛めるということは、食べ物をしっかりと消化吸収することにつながりますから、栄養吸収の効率がよくなり、成長発達の面でプラスに働くこともあります。
さらに、末永く歯を長持ちさせることにつながりますので、将来的に歯科医療にかかる費用をおさえることができるという側面もあります。
今、塾に投資して、将来食べていけるように育てることと、矯正治療に投資して、将来より健康であることを目指すことは、ほぼ同じではないでしょうか。
学資保険に加入して将来の資金を蓄えておくことと、矯正治療をすることで将来の歯科医療にかかる費用を抑えておくことも、これまた同じと言えます。
お子さんの意志を尊重するかどうか
最初の問いかけに戻りますが、塾に関しては割とお子さんが嫌がっても、行かせている親御さんが多いかと思います。
しかし、矯正治療となると、お子さんの意志を尊重されるご家族が多いように感じます。
もちろん、お子さんの意志を尊重することはとても大切です。
ただ、習い事と異なり、将来の健康についての投資という観点で考えると、お子さんには少し判断が難しいかと思います。
お子さんはあくまでも、「今矯正装置を付けるのがイヤ」かどうかで判断して結論を出しますから、それを尊重して矯正をしない、という結論を出してよいのか、今一度ご検討いただきたいです。
塾に行きたくないというお子さんに「いいよ、じゃあ塾やめよっか」と言っているのと同じことだとご理解いただければ幸いです。
どちらが正しいということではない
誤解のないように補足しておきますと、お子さんの意志を尊重しなくてよい、と言いたいわけではありません。
ただ、習い事の感覚で「子どもがやりたくないと言っているので、やりません」と安易に結論付けるのは、お子さんの将来にとって、少しかわいそうではないかと思うのです。
投資や保険と同じように、親御さんが方針をしっかりと考えたうえで、決めていただければと思います。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!