BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。毎朝7時に更新中のしょう先生のブログに今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、矯正装置のお手入れ方法について、綴りたいと思います。
目次
矯正装置には2種類あります
まず、矯正装置には2種類あります。
1つは、取り外しのできない固定式装置です。
これは、大人の矯正でメジャーな針金の矯正装置や、後戻り防止のために前歯の裏側に接着する針金、子どもの矯正で奥歯に装着するバンド型の装置などがあります。
こちらの装置に関しては、患者様自身で外すことはできないので、歯磨きをしっかりとする必要があります。
また、定期検診に通うなどして、きちんと汚れを落とさなければなりません。
もう1つは取り外しのできる装置です。
専門用語では、可撤式装置(かてつしきそうち)と言われます。
こちらは、インビザラインをはじめとするマウスピース型の装置や、後戻り防止装置のリテーナー、子どもの矯正で用いる床装置(しょうそうち)などがあります。
取り外しができるため、お口から取りはずした際にお手入れをしてあげる必要があります。
今日はこの可撤式装置のお手入れについてまとめてみます。
外した時は流水ですすぐ
まず、一番基礎的なお手入れとして、原則外した時は流水で水洗いをするようにしましょう。
特にお昼ご飯や外食の時はなかなか歯磨きの時間が取れないかと思います。
さっとお水で洗ってはめるので良いかと思います。
洗うのも難しい場合や、トイレの水道で洗うのはちょっと…とためらってしまう場合は、外した装置をそのままはめてしまっても良いかと思います。
朝晩は歯ブラシでこする
朝晩の歯磨きの時は、歯ブラシで装置をこすり、汚れやぬめりを取るようにしてください。
しっかり歯を磨いているのに、装置は全くお手入れしていない方も多く、装置がどろどろに汚れているお子さんって意外と多いんです。
装置には見えない汚れがたくさんついていますので、歯ブラシできれいにお手入れをしましょう。
研磨剤はNG
装置を歯ブラシで磨く際は、歯磨き粉をつけないようにしてください。
歯磨き粉は研磨剤が含まれており、装置が削れます。
削れると言っても目で見えるようなガリガリをした傷ではなく、目に見えないミクロの傷です。
その傷に汚れがたまってしまうので、歯磨き粉はつけないようにしましょう。
よく、「一生懸命お手入れをしているのに、すぐ汚れます」とご相談を受ける方に多い状態です。
タワシのような硬いものでのお手入れもしないようにしましょう。
薬剤で洗浄する
お手入れをしていても、少し臭いが気になったり、もっと清潔に保ちたいという方には、洗浄剤でのお手入れをお勧めしています。
洗浄剤は市販の入れ歯洗浄剤でも良いですし、矯正歯科には矯正装置専用の洗浄剤を販売しています。
市販の入れ歯洗浄剤を使用する場合は、金属にも対応している「部分入れ歯用」を購入してください。
総入れ歯用の場合、金属部分に対応していない可能性があります。
また、市販のものを使用する場合は、記載してあるつけおき時間よりも短い時間で(半分ぐらいの時間で)試して、装置に影響がないかを確認するようにしましょう。
熱湯消毒はだめ
熱湯消毒はとても効果がありそうですが、装置の変形を招く可能性がありますのでやめましょう。
洗浄剤でつけおき洗いをするときも、水、またはぬるま湯でお手入れをしてくださいね。
水に浸けておく必要はない
装置を外している間、お水に浸けておいた方が良いですかと聞かれますが、特にその必要はありません。
乾燥で変形するような装置ではありません。
水に浸けるよりは、口に着けましょう。
装着時間は長い方が効果がしっかりと現れます。
お手入れの時以外はお口に着けておいてくださいね。
特に汚れやすいのは床装置と保定装置(リテーナー)
ここまでいろいろなお手入れ方法を伝えてきましたが、特に汚れが目立つのが床装置と保定装置です。
この2つは1年以上使用することが多く、いったん汚れが付着すると、何度お手入れをしても、繰り返し汚れが付着してしまいます。
ぜひ、最初からしっかりとお手入れをして、きれいな状態を保っておいてくださいね。
インビザラインはお手入れが少し楽
可撤式装置の中で、少し異色なのがインビザラインです。
インビザラインでは、毎週マウスピースを交換するため、1週間ごとに新品のマウスピースに代わります。
そのため、床装置や保定装置ほどお手入れにこだわる必要はありません。
ただし、それでも汚れは付着しますので、朝晩の歯ブラシでのお手入れは実施してくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!