BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。毎朝7時に更新中のしょう先生のブログへお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、お母さまからよくいただくご質問について、お答えしたいと思います。
取り外し式の装置は不安…
矯正治療を開始するにあたって、お母さまの一番の不安は「矯正装置をお子さんがちゃんと使うかどうか?」という点です。
子どもの矯正は主に小学校低学年で行いますから、やんちゃ盛り。確かに心配ですよね。
ただ、ほとんどのお子さんがしっかりと装置を使ってくれますので、大丈夫だと思います。
終日つけておくのが当たり前の状態にする
当院では、ムーシールドを除いて、口の中にはめるタイプの取り外し式の装置は「ご飯と歯磨き以外の時はいつも着けようね」とお子さんに言っています。
これは、歯を動かすためにも長く装置をつけると効果があるからなのですが、もう1つ理由があります。
それは、「いつも着けておく」というのは習慣化しやすいという理由です。
例えばこれが「寝る時だけはつけてね」と伝えると、めんどくさいなって思う気持ちが働いてしまいます。
日常生活で言うと、「ゴミ捨て」はちょっとめんどくさくないでしょうか。
週に数回のゴミ捨て。毎日しているルーティーンよりもめんどくさく感じませんか?
もう何年も続けている習慣なのに、あ!今日ゴミの日だ!って慌てたりしませんか。
お子さんにとっても同じで、「◎◎のときはつけて、××のときはつけない」と分けるのは非常に難しいことなんです。
なので、外すときは2種類だけ。ご飯の時と歯磨きの時だけ外すとお約束することで、きちんと装置を使ってくれています。
さらに、装置を終日つけておくと、もう1つ嬉しい効果があります。
それは、付けたときの違和感がほとんどない、ということです。
例えば寝るときだけ装着しようとすると、その時に必ず違和感が出ます。
毎日違和感があります。これが結構イヤだというお子さんは多いです。
しかし、終日装置を付けていると、お子さんは逆に外した時に違和感を感じるようになります。
大人で考えると、指輪が似ている感じではないでしょうか。
毎日つけている指輪はもはや体の一部になっており、外していると違和感を感じるけれど、日中だけつける指輪は違和感があったり、つけるのを忘れたりするのではないでしょうか。
最初が肝心です
取り外し式の装置をしっかりと使ってくれるかどうかは、最初の数か月にかかっています。
お子さんが好んで使ってくれる場合は問題ないのですが、中には嫌がってしまうお子さんもいます。
お子さんが嫌がった時に、なんとか頑張って使ってもらえると、その後はうまくいきます。
一方で最初にあきらめてしまったお子さんは、なかなか治療がうまくいきません。
先ほども書きました通り、「終日つけておくのが当たり前」のステージに到達しないのです。
ちょっと使っては気持ち悪くなってやめて、落ち着いたらまた使ってみるけど気持ち悪くてやめて、の繰り返しになり、結局いつまでたっても慣れず、やめてしまいます。
嫌がっても装着させる
お母さま、お父様の最初のお仕事は「嫌がっても装着させる」ことです。
嫌がるお子さんに対して、「今日は外しといたら?」と言ってしまったら、お子さんの勝ちです。
また嫌がったら装置外せると学んでしまったお子さんは、過去の経験上なかなか手ごわいです。
最初の山場さえ乗り越えてしまえば頑張ってくれますので、そこは心を鬼にして使用していただきますよう、お願いいたします。
それほど嫌がる子はいません
今日は嫌がる子をメインに記事を書きましたが、当院ではあまり装置を嫌がる子はいません。
それは、ある工夫をしているからなのですが…それに関しては、また明日の記事にでも書きたいと思います。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!