BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。
今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、歯科検診に行った方が良いですか?という質問にお答えしたいと思います。
目次
お子さんのお勉強
皆さんは、子どもの頃、お勉強をちゃんとしていましたか。
「はい、ちゃんと勉強をしていました。」と胸を張って言える人はいらっしゃいますでしょうか。
おそらく、ほんの一握りではないかと思います。
かくいう私も、ちゃんとしていたか?と聞かれると、自信がありません。
夏休みの宿題はいっつもぎりぎりで、図工などは親に手伝ってもらっていた気がします。
読書感想文とか目も当てられない状態だったように思います。
高校生になっても、学校の予習に追われる毎日で、復習は全然できていなかったように思います。
私の勝手な予想ですが、この日本の子どもで、ちゃんと勉強をしていた人の割合は、1%を切るのではないでしょうか。
本当に勝手な予想ですが。
それから時は流れ…
そして、読者のみなさんは、大人になりました。
(お子さんでこのブログを見てくださっている方がいらっしゃったら、すみません。そして、ありがとうございます!!)
大人になって、お子さんを育てていらっしゃる方も多いかと思います。
そして、こんなことを言っていませんか。
「ちゃんと勉強しなさい。」「宿題やったの?」
そして、家族会議ではこんなことも話題になっていませんか。
「いつになったら塾に行かせようか。」
【関連記事】第12回【説得難航】子どもが矯正を始めたくないと言うので困っています【矯正コラム】
自分のことを棚に上げて
真剣に子どもについて考えているあなたは、ふと、我に返ります。
「ちゃんと勉強しなさい。」
…自分は子どもの頃、ちゃんと勉強していなかったのに?
「宿題やったの?」
…自分は子どもの頃、ちゃんと宿題やってたの?
「いつになったら塾に行かせようか。」
…自分は子どもの頃、塾に行ったらちゃんと勉強していたの?それ、意味あるの?
冷静に、自分の子どもの頃を振り返れば、よくもまあそんなことを言えるな…って感じですよね。
【関連記事】第8回【最初が肝心】お子さんが歯医者嫌いにならないための3つのポイント【矯正コラム】
根底にある「後悔」
大人が子どもに勉強をさせる心理は、いろいろとあると思います。
学校で勉強についていけなくならないように、とか、子どもの将来の選択肢を狭めないように、とか。
でも、不思議じゃないですか。
自分が子どもの頃は勉強をしていなかったのに、どうして子どもには勉強の大切さを教えようとするのでしょうか?
自分自身が子どもの時は、勉強しなさいって言われても反抗していたのに、いざ親になったら、自分のことを棚に上げて勉強しなさいって言うのはなぜでしょうか?
それは、「親自身が勉強が大切だという経験をした」からではないでしょうか。
つまり、学校で勉強についていけなくなった経験や、大学受験や就職活動で志望する大学や会社に入れなかった経験をしたとか、あるいはそういった経験をしている人を見てきた経験から、勉強が大切だと学んだからです。
後悔先に立たず
しかし、人生というのは無情なもので、勉強をすれば良かったと思ってもすでに遅し。
そして、その後悔をさせまいと、わが子に一生懸命教育をするわけです。
つまり、奥深くには、自分の過去に対する反省や、後悔もあるのではないでしょうか。
そして人は繰り返す
勉強の大切さについて、若いころは分からなかったけれど、今なら分かる。
そう思った親御さんは多いのではないでしょうか。
それ、歯に関しても同じなんです。
歯のトラブルが多くなるのは、高齢者になってから。
その頃になって初めて、歯の定期検診に行っておけば良かったと後悔する人が急増します。
後悔先に立たず、です。
みなさんは、歯科検診に行った方が良いと言われているはず
私が歯科医師だと知ると、多くの方が、
「歯科検診に行った方がいいんでしょ」とか
「歯石取りって行った方が良いの?」と聞いてこられます。
そして、そのたびに、「行った方が良いですよ。」と答えます。
でも、実は私、分かっているんです。
『あなた、私に聞く前から、行った方が良いって分かってるでしょ?でも、行ってないんでしょ?』って思ってます。
どうして再確認するのかな…と思いながら、話しています。
そして、全員、私に聞くだけ聞いて、歯科検診に行きません。
絶対!!行きません!笑
後は電話だけ!でも…
私は昔、「忙しいからなかなか定期検診に行けなくて」とお悩みの方に出会ったことがあります。
何とかしてあげたいと思いました。
私は、その方のお住まいの近くにある歯科医院数件にお電話をしました。
歯科医院の受付の方に、事情を説明し、その方が行けるかもとおっしゃっていた時期の空いている時間を教えてもらいました。
全部メモして、歯科医院の電話番号もメモして、その方にお渡ししました。
その方は、「ありがとうございます!」って喜んでくださいました。
私は、いろいろと電話をかけて、良かったなと思いました。
そして、今、その方はどうなっていると思いますか?
まだ、歯科医院にお電話していないそうです。
もちろん、歯科医院に確認した空き時間は、とうの昔に過ぎています。
実はこの話、1回や2回じゃないんです。
そんなもんなんです。
あとは電話をするだけ!という状況であっても、なかなか電話ができないものなんですね。
自らの過去の過ちを繰り返さないために
若かりし頃、勉強した方が良いの?って疑問を持った人は少なくないはずです。
そして、大人に「勉強した方が良いの?」って聞いたら、絶対に「勉強した方が良いよ」って言われたはずです。
理由に説得力はなかったかもしれないけれど、ほとんどの大人が「勉強しなくていいよ」とは言わなかったはずです。
でも、あなたは勉強しなかった。
その結果、今のあなたがあるわけです。
そして、今。
歯医者に「定期検診に行った方が良いの?」って聞いたら、絶対に「行った方が良いよ」って言うはずです。
もし、このままあなたが定期検診に行かなかったら。
その結果は、未来のあなたが後悔するだけです。
悲しい結末を繰り返さないために
今日は、お子さんの子育てになぞらえて、歯科検診の重要性をお伝えしました。
子どものころの勉強が、今のあなたを左右しているように、
歯科検診は、未来のあなたの歯を守ってくれる、大切なものです。
勉強しなくても、子どものころは何も問題がなかった(あるいは、ちょっと怒られるぐらいで済んだ)と思います。
歯科検診に行かなくても、20代、30代のころは、何も問題がない(あるいは、問題が少ない)と思います。
しかし、年を重ねて、晩年に絶対後悔します。
歯科医師は、定年退職された後の患者様と接する機会も多くあります。
そういった方で、歯のトラブルに悩む方が口を揃えて言うのが、「若いころに歯を大切にしておけば良かった」ということなんです。
皆さんには、そうなる前に、対処してほしい。
今ならまだ、間に合います。
この記事を読んでいただいた方はぜひ、歯の定期検診に行ってほしいです。
いつまでも素敵な笑顔で、おいしくお食事が食べられるように、ぜひお近くの歯科医院を受診してください。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!!