BLOGしょう先生のブログ

第33回【主語を変える】「〇〇してあげる」が止まらないときは【人生の気づき】

おはようございます。

今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

今日は、昨日の記事の続きです。

昨日の記事はこちら

 

 

「〇〇してあげる」が出てきてしまったときは

「私はこんなにあなたのために〇〇してあげているのに!!!」

そんなやるせない気持ちがふつふつと湧いてきてしまったときは、ぜひ、ご自身の心にこう問いかけてください。

 

「私自身は、どうしたいんだろう?」

 

 

「誰かのために」は楽じゃない

昨日の記事で、「〇〇してあげる」と思っているときは、無意識のレベルで見返りを求めていると書きましたが、最初から見返りを求めているわけではなかったと思うんですよね。

最初は「それをしたら喜んでもらえるかな」とか「それをしたら楽になるかな」といった親切心や奉仕の心から、始まったことなのではないかと思います。

そして、最初のうちは相手も初めてのことをしてもらうので「ありがとう」とか言ってくれたりするわけです。

 

でも、それが次第に当たり前になり、ルーティーン化してくると「してもらう側」はしてもらうことが当たり前になり、お礼も言わなくなったりします。

そうなると「してあげる側」は、言葉通り「〇〇してあげているのに!」と、見返りを求めるようになります。

 

その時に、思い出してほしいんです。

最初は「私がしたかったこと」なのに、いつの間にか「当たり前のこと」になっていたり「義務化されていること」になって、今は「私がしたかったことではない」ってこと、ないでしょうか。

 

最初は、お仕事を頑張って帰ってくる夫(もしくは妻)のためにご飯を作って、あったかい状態で食べてもらいたいな、という親切心から作り始めた晩御飯。

今や当たり前になって、今の私にとっては「別にしたいことではない」という状態ではありませんか?

それなのに、嫌々作ってあげて、帰りを待って。

 

そんな気持ちで、もし帰って来ない日があろうものなら、「ご飯作ってあげてるのに!」って思いますよね。

それはつまり、突き詰めれば「今はご飯を作りたくない」わけです。

 

その私の気持ちに気づくことが、第一歩ではないかと思います。

 

 

主語を「私」にする

「ご飯作ってあげてるんだから、ちゃんと帰って来てよ!」というのも1つの解決方法だとは思うんです。

でも、根本的な問題として、私がそんなにご飯を作りたいわけでもない、ということなら、ちゃんと帰ってきたとしても、解決しないですよね。

私は嫌なことをしなければならないわけです。

 

それならば、夫(もしくは妻)にかける言葉って、変わってくると思うんですよね。

「私、毎日ご飯作るの疲れたから、何か良い方法ないかな?」とか。

「週に何回かは全部お惣菜でもいいかな?」とか。

 

主語を「私」にすることで、今まで相手が悪いと思っていたから変えられなかった問題が、解決できるかもしれません。

相手は変えられなくても、自分は変えやすいですからね。

 

 

「私」がやりたいなら、やればいい

また、別の解決ルートもあります。

ご飯作ってあげてるのに!と思ったときに、主語を私に変えてみて、よくよく考えたら…

「私がご飯作りたいから、作っているだけだった」という結論になることもあります。

 

そうなったら、別に相手がどうであろうと、心がすっと穏やかになりますよね。

私がやりたい事やっているだけだから、あの人が時間通り帰って来なくても、気にしないでおこう、と思えるかもしれません。

 

先ほどと結論が全く違うのは、「私」がそもそもやりたいのか、やりたくないのか、の違いが影響しています。

 

 

心の声を聞こう

私がネパールに図書館を建てたとき、最初は批判的な声もあったんです。

「日本にも困っている人がたくさんいるんだから、日本で困っている人に支援してあげるべき」とか。

「そんな偽善をするんだったら、みんなを巻き込まず、1人でやったらいいのに」とか。

 

そういった批判を受けたとき、最初は動揺しました。

でも、それはどこかで「私は良いことをしているのに、どうして非難される必要があるのか?」と思う気持ちがあったんです。

だから、反発してしまっていました。

 

でも、それは間違いでした。

冷静に考えたら

「私が建てたいから、建てただけ」なんですよね。

そう思うと、すっと腑に落ちたんです。

 

人は、車が欲しかったら、車を買いますよね。

家が欲しかったら、家を買う。

私は、図書館が建てたかったから、建てただけ。

 

「私」を主語にすることで、他者の批判が気にならなくなりました。

 

みなさんも、対人関係で「〇〇してあげているのに!」とイライラすることがあったら、まずはご自身の心の声を聞いてください。

自分の心がどうしたいのか。

それに気づくと、多少周りの批判にさらされても気にならなくなりますし、反対に周りの人を批判することも減ります。

 

なかなかすぐには切り替えられないと思いますが、ぜひ、お試しいただけると幸いです。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

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