BLOGしょう先生のブログ

第218回【矯正コラム】大学病院で歯の治療を受けるメリットは?

こんにちは!今日もお越しくださり、ありがとうございます。

私たち開業医は、治療の難易度が高い場合に、患者様を大学病院へ紹介することがあります。

 

大学病院の歯科って、どんなところか知っていますか?

私も在籍しておりましたので、私の知る大学病院のメリットについてお話したいと思います。

 

 

メリット①「同じ分野であっても、複数の歯科医師の見解が聞ける」

大学病院では、全ての患者様で「症例検討会」を行います。

ベテランの歯科医師を複数名含めた会議で、どのような方針を立てていくか話し合います。

最終的に患者様に説明を行うのは1名ですが、その歯科医師単独の考えではなく、複数名の審査の結果が伝えられているということです。

 

 

メリット②「根拠に基づいた治療に重きを置いている」

当たり前と思われるかもしれませんが、論文などを読み、根拠に基づいた治療をすることにこだわっているのが大学病院です。

もちろん、一部では最先端のお薬を使った治験(一般の方に分かりやすく表現すると、実験)にご協力いただく場合もあります。

ただ、それはきちんと同意を頂いたほんの一部の特別な場合で、基本的には伝統的な治療法を行うことが多いです。

 

 

メリット③「それぞれの分野のプロが集う」

歯科においては、それぞれの分野に特化したプロがいます。

特に治療が難しい、各分野のプロの力を必要とする患者様の場合は、大学病院は適していると言えるでしょう。

 

例えば、長年歯医者に通っておらず、口の中がボロボロの状態で、全身的にも複数の疾患があり、たくさんお薬を飲まないといけないようなご病気の方。

全身の管理をしつつ、できるだけ残せる歯は残しつつ、残せる歯をきれいに並べつつ、残せないところには人工的な骨を作ったり、入れ歯を入れたり…みたいな方は大学病院が良いでしょう。

 

今日は大学病院の良いところを3つお伝えしました。

基本的に、皆様が最初から大学病院へ歯の治療をしにいくことはないでしょう。

開業医が難しいと判断した場合に、紹介されて受診することがほとんどです。

紹介された場合は、ちょっと遠くても、通ってみてくださいね。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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