BLOGしょう先生のブログ
私のよく行く焼き鳥屋で働く学生のアルバイトさんが、私のブログをよく読んでくれているそうです。
また、韓国料理屋の店長さんも、読んでいますとお話してくださいました。
私の文章は若い世代の方から「話が分かりやすい」「読みやすい」「普段活字は読まないけど、あの記事は読めます」などと言っていただけることが多く、とても嬉しいです。
読み手のことを考えて、文章にいろいろと工夫はしているのですが、今日はその中で1つ、誰でもできる簡単な工夫をお伝えしたいと思います。
みなさんも簡単にできるテクニックです。
それは「漢字の割合を3割程度に抑える」ということです。
文章が難しいと感じるのは、漢字が多い時なんですね。
例えば
「私が足繁く通う焼鳥屋の学生女性店員」
と
「私のよく行く焼き鳥屋で働く学生のアルバイトさん」
はほぼ同じ内容ですが、どちらが読みやすいでしょうか。
下の文章の方が読みやすいと感じる方が多いと思います。
上の文章は全体の文字数17文字に対して漢字が13文字。
すなわち漢字の割合は76%です。
一方下の文章は全体の文字数23文字に対して漢字が8文字。
漢字の割合は34%になります。
もっとシンプルな内容だと
「承る」
って読めますか。
読めるとは思うのですが
一瞬「…ん?」ってなりませんか。
この漢字は「うけたまわる」と読みますが
漢字1文字とひらがな1文字。
漢字が50%になると、人は読みにくいと感じるんです。
同じ理由で、私はブログではいつも「歯ならび」と書いています。
「歯並び」でも良いのですが
これだと少し堅く感じてしまうんです。
ちなみに、歯ならびは専門用語では「歯列(しれつ)」と言います。
これだと漢字100%になってしまい、さらに堅く感じます。
漢字が与える「堅い」「難しい」というイメージを3割程度にして
ひらがなが与える「やわらかい」イメージを練り込んでいくと
読みやすい文章になります。
時には漢字を減らすために
表現を変える必要が出てくることもあります。
例えば
「仕事の効率化を図るために」
であれば
「効率よく仕事ができるように」
といった感じです。
漢字率50%から、30%に変わっています。
同じことを言っていますが
なんとなく雰囲気が違うと思いませんか?
ちなみにこのテクニックは、発表でも使えます。
セミナーや研究発表会で
「堅苦しい話し方をするな…」
「つまらないな」と思うことはありませんか?
あれは、おそらく原稿に書かれている漢字が多すぎるのだと思います。
漢字が多いということは、日常生活の表現とは違う
難しい表現をたくさん使っているということ。
それだと、聞き手には伝わらないのではないかと思います。
ぜひ、皆さんも
なんだかちょっとこの文章は伝わりにくいな…
と思ったら
漢字の割合がどのぐらいになっているか
ご自身の原稿を見直してみてくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!