BLOGしょう先生のブログ

読書感想文:変な家2~11の間取り図~

少し前に「変な家」の感想を書きましたが、「変な家2」も読み終わりました。

私は「変な家2」が、【好きだけど、嫌い】です。

 

なんだその分かりにくい表現は!と怒られそうですね。

今日はその好きなところと、嫌いなところを書きたいと思います。

 

まず、好きなところは、ストーリーの構成。

それぞれの章が独立した物語になっていて

章ごとに別々の話が楽しめます。

ただ、それぞれ1章だけでは完結しておらず、

少し謎が残ったまま、次の章に移っていきます。

 

それが、後半のお話で一気につながっていく。

このパターンの展開はすごく好きなので

物語の構成という意味では大好きでした。

ただ、内容があまり好きではありませんでした。

不倫や浮気といった男女間のいざこざと

それに巻き込まれる子どもたち。

 

家の間取りを使ったミステリーとなっているため

話の中心は家族になります。

そのため、ストーリーに子どもが巻き込まれることは

仕方のないことなのですが

あまり良い気分にはなりませんでした。

 

 

人って、誰かを好きになったら

先のことが考えられなくなるのでしょうか。

学校でも保健体育の授業とかで

妊娠とか、中絶とかを学び

命の大切さって習いましたよね。

 

でも、この本の中には

「自分だけは大丈夫だ」と思っている大人が

たくさん出てきます。

その結果、妊娠する。妊娠させる。

 

そして、ある母親は罪の意識に苛まれ

授かった命と共に、自殺します。

 

自殺するほど後悔するなら

最初からそんなことしなければいいのに。

また別の父親は

不倫がばれないように

不倫中に子どもを使ってアリバイ工作。

 

またまた別の父親は

娘を使って祖母を殺害。

 

さらに別の母親は

自分は働かず、息子を使ってお金を稼ぎ

生活している。

 

そうやって汚く生きている人間の

わずかな罪の意識につけこむ怪しげな宗教。

利権も絡み、より一層深みにはまっていく大人たち。

 

読み進めば読み進めるほど

本当に最低な親ばっかり。

 

私は耐え難い気持ちになりました。

 

本能のままに、その場が楽しければ、それでいい。

果たしてそうなんでしょうか。

 

結局かわいそうなのは、子どもたちです。

そういった点は、私は好きじゃなかったです。

好きなストーリー展開なのに、好きじゃない内容。

【好きだけど、嫌い。】

 

とはいえ、こうやって私が

強烈な不快感に襲われるということは

それだけ感情移入できるように作りこまれた

良い作品なのだとも言えるのでしょう。

 

皆さんが、昔の昼ドラマや、韓国ドラマによくある

男女間のドロドロした関係がお好きでしたら

楽しめる本かなと思いました。

 

 

私がこの本を好きだけど嫌いな理由

いかがでしたか。

 

好き嫌いがあると思うので

万人にお勧めできる本ではありませんが

興味を持たれた方がいらっしゃいましたら

読んでみてくださいね。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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