BLOGしょう先生のブログ

先生と呼ばれる仕事

先日、テニスサークルの飲み会に誘っていただき

参加してきました。

主に40代、50代の方がいるサークルです。

 

「三川さんはずっと関西ですか?」

「いつからそういう話し方なんですか?」

「三川さんはいつもそんな穏やかなんですか?」

「なんか先生っぽくないですね!」

初対面の方や、まだお付き合いの浅い方には

よく聞かれる質問を受けながら

いろんなことを考えていました。

医師・歯科医師・弁護士・教師・政治家。

こういった職業の人って、どんなイメージを持ちますか。

 

プラスのイメージとしては

「努力家」などがあるかもしれません。

 

そしてマイナスのイメージとして

「えらそう」「横柄」「生意気」「高圧的」などが

挙げられるかと思います。

 

これら「先生」と呼ばれる職業の人間は

どうしてえらそうな態度なのか。

 

その理由はすごく単純で

社会人1年目から「先生」と呼ばれるからです。

まだ社会人として何もできないうちから

先生、先生と言われます。

 

周りのスタッフは

心の底では「この使えない人…」と思いながらも

先生と呼ばなければなりません。

 

歯科医師は大学を6年間かけて卒業するので

最も早い人でも23歳で研修医になります。

 

歯科衛生士や受付のスタッフ、歯科助手さんは

高校卒や専門学校卒の方も多く

研修医より若くても、長く勤めている方もいらっしゃいます。

それでも、研修医のことを「先生」と呼ばなければなりません。

 

また、年上のベテラン職員も

研修医のことを「先生」と呼ばなければなりません。

そのため、常に(内心はどう思っているかは別として)

言葉上では「敬われる存在」として

歯科医師は社会人をスタートするのです。

考えてみてください。

 

もしみなさんが、貴族の子として生まれて

物心ついたときから召使いがそばにいて

「〇〇さま、お着換えの時間でございます。」と

着替えを持ってきて

着替えさせてくれるとしたら。

「着替えは召使いがするもの」が当たり前になりますよね。

 

歯科医師も同じようなもので

治療にあたり必要なものは

周りのスタッフが準備してくれる。

何かあっても周りのベテランがなんとかしてくれる。

 

何も判断できないのに

「先生、これどうしたら良いですか?」と聞かれる。

 

本当はスタッフはどうしたらよいか

おおよその答えが分かっているんです。

 

でも、周りのスタッフには

治療方法などを決定する権限がありません。

歯科医師の指示のもと動かなければならない

とする法律があるので

歯科医師に確認をしなければならないのです。

 

そんな手厚い環境で

社会人生活がスタートして

それが当たり前になった結果

「傲慢さ」が内面からじわじわとにじみ出てくる体に

なってしまうのです。

 

貴族には自覚がなくても

「富める者」のオーラが出てしまうのと同じで

先生には自覚がなくても

「傲慢」なオーラが出てしまうのです。

「威厳」と言えば響きは良いかもしれません。

でも、1歩間違えれば、先生と呼ばれる職業は

「生意気」「偉そう」「傲慢」になりかねません。

 

私たち先生は

無意識にそうなってしまうので

難しいところではありますが

できるだけそうならないように

心がけています。

 

みなさんはご自身の職業で

職務を遂行するにあたり

にじみ出てしまうオーラってありますか?

また、何か気を付けていることはありますか?

 

また教えてくださいね。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

Share

SEARCH

CATEGORY

ARCHIVE