BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
うちの子、しゃくれてませんか?
お母様からのご相談で、しばしば言われるお言葉です。お子さん自身がこの表現を使われることに抵抗をお持ちの場合もあるので、私からはあまり積極的には使わない表現ですが、今日はあえて取り上げてみました。
患者様や親御さんが「しゃくれ」「しゃくれている」と表現されるものには、大きく2種類あります。
アゴの骨が前に出ているタイプ
気にされていることを詳しく聞いていくと、お顔の中でアゴが出ていることを気にされている場合があります。
皆さんは「あご」と言うとお顔の最も下にある部分を指すと思います。
一方で歯科医師は「上顎(じょうがく)」と「下顎(かがく)」の2つのあごを使い分けます。
上の歯が生えている土台部分を上顎、下の歯が生えている土台部分を下顎と呼びます。たまに熱い唐揚げとかを食べて、上あごやけどした!なんて言うこともありますよね。
ここからは、皆さんがお話される「お顔の最も下にある部分」のことを、カタカナでアゴと表記しようと思います。
アゴが出ていることを気にされている場合は、歯を動かすだけでは改善ができません。
アゴの骨自体が大きかったり、アゴの骨が前の方に位置していることが多いので、単なる矯正だけでなく、外科的なアプローチが必要になることもあります。
かみ合わせが反対になっているタイプ
もう1つは、アゴとは関係なく、かみ合わせが反対になっているタイプです。ここでの「かみ合わせ」とは、上の前歯と下の前歯のことをさします。
下の前歯の方が前に出ている歯ならびを「かみ合わせが反対」と言います。
前歯のかみ合わせが反対になっていると、笑った時に下の歯が目立つことを気にされる方がいらっしゃいます。
アゴの骨なのか、歯なのか
「しゃくれる」の中には、アゴの骨が原因の場合と、歯に原因がある場合があります。また、両方を兼ね備えたパターンもあります。
どちらが良い、悪いということではなく、それぞれ気になっている部分によって、治療方針が変わったり、そもそも矯正歯科の範疇ではなかったりします。
まずはご自身がどちらを気にしているのかを、きちんと矯正医に伝えると、矯正相談で分かりやすい説明を受けることができます。
ぜひ「しゃくれてるかも?」とお悩みの方はご自分でどちらを気にしているのか、考えた上で、矯正歯科の先生と話をしてみてくださいね。