BLOGしょう先生のブログ

装置をつけたまま食事はできますか?

おはようございます。先日、六甲ライナーが有人運転をしていました。安全性確認のための点検運転かな、と思います。いつも私たちの安全を守ってくださり、ありがとうございます!!

取り外し式装置をつけたまま食べる?

矯正装置には取り外し式装置と、固定式装置(外せない装置)があります。取り外し式装置を使っている患者様から、「つけたまま食事をしてもよいですか?」と聞かれることがあります。

私は、装置をつけたまま食事をすることをお勧めしていません。理由は2つあります。

1)装置が壊れる

取り外し式装置の中には、物を噛んだ時に、反対側の歯にあたるような構造をしているものがあります。下の歯につけている装置が、物を噛むと、上の歯に当たるということです。

そういった装置では、外さずに噛んでしまうと装置の変形や破損を招いてしまいます。

装置が壊れてしまうと、作り直しになるので、実費がかかってしまいます。また、装置を作り直している間は装置をつけていないので、後戻りといって、歯が元に戻ってしまうリスクもあります。そのため、食事の時は装置を外すのが良いでしょう。

2)虫歯のリスクを高める

装置を付けたまま食事をすると、細かい食べかすが装置と歯の間に挟まったり、液体が装置と歯の間にしみ込んだりするので、衛生的に不潔になります。

また、食事後もそのままにしていると、口の中を唾液がうまく流れないことがあります。

例えば、障害物のある川では、流れがせき止められてしまいますよね。それと同じで、口の中をきれいに保つ役割のある唾液が矯正装置にせき止められてしまうことで、虫歯のリスクが高まってしまいます。

(食事後に装置を外して歯磨きをすればよいのですが、食事中につけっぱなしの人が、きちんと歯磨きをする可能性は低いかと思います。)

恐怖のスマイルになることも

これは以前、マウスピースを用いた矯正(インビザライン)をしていた患者様で実際にあった話なのですが、マウスピースを外すのがちょっとめんどくさくて、そのままお酒を飲んでしまったそうです。

赤ワインを飲んで、ほろ酔い気分のまま友達と談笑していたところ、突然友達が悲鳴を上げたそうです。

「ち、ち、血が…歯が血だらけだよ!」

マウスピースの隙間に赤ワインが流れ込んで、前歯が真っ赤に染まっていたそうです。

血だらけの歯で笑われたら、そりゃ怖いですよね…

みなさんもぜひ、取り外し式の装置は、外してお食事を楽しんでくださいね。

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