BLOGしょう先生のブログ

子どもの矯正のタイミング


おはようございます。先日来てくださった患者様が、毎日ブログ更新されてすごいですね、と言ってくださいました。少しでも私の考え方などを知っていただけたら…と思い綴っているので、見てくださる方がいらっしゃることはとても励みになります。ありがとうございます。

子どもの矯正は早い方が良い?

前歯がガタガタに生えてくると、心配になる親御さんは多いです。そして、前歯がガタガタになっている時点で、ほぼ矯正が必要なことは確定です。

しかし、大切なのが「いつ矯正を始めるか?」です。

早ければ早い方が良いか?というと、私はそうとも限らないと思っています。

お子さんの気持ち

まず、お子さんが自分の歯に関心を持っているか?という点も私は大切にしています。矯正相談の時に、「自分の歯、気になる?」って聞くようにしています。

もちろん、小学校低学年ですから、「そんなこと答えるわけない」、あるいは、「歯のことなんて気にならないに決まっているでしょ?」と思われたお母さま、実はそんなことはないんです。

気になっている子も意外と多くて、自分から気になることを話してくれる子もいます。そういった子は、早く治療を開始してあげた方が良いと考えます。

反対に、本人に全く関心がない場合、早く始めても装置をきちんと使ってくれなかったり、歯磨きをきちんとできなかったりと虫歯のリスクを高める危険もあるため、開始時期にはより慎重な判断が必要です。

期間を最も短くするには?

もう一つ、私が大切にしていることは、最も短い治療期間にすること、です。

ほとんどのお子さんにとって、矯正治療は絶対に楽しいものではありません。できれば装置をつけなくてよい期間を長くしてあげたいと思っています。

しかしながら、子どもの矯正は成長を見ながらするものですので、「早く終わらせる」ということができません。いつはじめても、成長を追わなければなりません。

そこで、少しでも短い期間にするために、慎重に開始時期を見極めることを心がけています。

難しいなと思うこと

私は上記のような考えで治療に関するお話をしているのですが、中には他院で
「三川矯正歯科ではまだしなくて良いと言われたんですけど…」
「えっ、まだしないんですか?!今始めないともう遅いですよ!!」
といった会話がなされて、他の医院で始められる方もいらっしゃいます。

私は、親御さんの考えと合う医院で矯正を受けていただくのが良いと思っているので、何件かの矯正歯科を受診していただくことをお勧めしているのですが、そんなに焦って始めなくても良かったのに…と思ってしまうこともあります。

反対に、本当に今始めないと手遅れになると思って
「早く始めた方が良いですよ」とお伝えしているのに
「そうやって焦らせないでください」といったお返事が返ってくることもあります。

今でも限られた矯正相談の時間で、私の考えをうまく伝えるのはとても難しいと感じていて、患者様が帰られた後に、「ああ、もう少しこういった伝え方もできたかもしれない。」と反省することがあります。

まだまだ完璧な矯正相談はできませんが、皆さんにとって少しでもお役に立てる情報がお伝えできるよう、これからもしっかりと説明をしていきたいと思います。

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