BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。今日は、歯ならびが良くなる食事について、少し綴りたいと思います。
お母さんの苦悩
矯正相談に来るお母さまに矯正の費用をご説明すると、いろいろな反応が返ってきます。
その中で多いのが「子どものために矯正してあげたい、だけど、お財布事情が厳しいわ…」というご反応です。
矯正治療をしなければ、勝手に治ることはほぼありません。でも、「矯正せず勝手に治ることは少ないですよ」とお伝えすると、「いや、でも、親戚の◎◎さんは小さいころ歯並びが悪かったんですけど、大人になったら治ったんですよね。」と言われることが年に数回あります。
つまり、「親戚は矯正せずに治ったのだから、うちの子も矯正せずに治りませんか?」と仰っているわけです。
私はその可能性は低いと思うのですが、でも、その可能性に賭けたいと思う気持ちのお母さまに無理やり矯正をお勧めするのは良くないと思うので、少しでもお母さまの気持ちがましになればと、食習慣による改善をお話することがあります。
しっかりと「噛む」ことで成長を促す
「よく噛みましょうね!」と一度は言われたことがあるかもしれません。私がお伝えすることも同じです。
よく噛むことで、顎の成長が促されるかもしれないというお話をします。
これは、永久歯への生え変わりが終わるまでであれば、効果があるかもしれません。
成人がよく噛んでも、顎が大きくなる可能性はほぼないと思います。
するめ食べさせたら良いですか?
よく噛むようにしてくださいね、とお伝えすると、結構たくさんの方から「するめとか食べさせたら良いですか?」とご質問を受けます。
もしお子さんが、「右手に日本酒、左手にしっかりと焼いたするめ。香ばしいするめをマヨネーズにくぐらせて、そしてちょっと七味なんかつけちゃった日にはもう、天国さ!」というタイプでしたら、ぜひ、毎日するめを食べさせてあげてください。
(あ、日本酒はだめですよ。)
でも、そんなするめ好きチャイルドは多くないですよね。好きなものでなければたくさん食べてくれないので、あまり意味がありません。
普段の調理方法に気を配る
みなさんにお勧めしたいのは、スルメではなくカレーです。
えっ、カレー?と思われましたか?
おすすめする理由は、カレーを嫌いな子って少ないからなんです。カレーをよく噛むようにするにはどうすれば良いと思いますか?
カレーを冷凍する?いえいえ、そんなカレー氷は誰も食べません。
注目すべきは「具材」です。
ポイントは2つ
①具材を大きく切る
②煮込みすぎない
ぐつぐつと煮込んでしまうと、行きつく先は「カレーは飲み物です」となってしまいます。
そうではなく、お肉は大きめのブロックで入れておく。野菜は煮込まず、後乗せにする。などの工夫で噛む回数を増やすことができます。
そうです、「よく噛む」=「噛む回数を増やす」と考えると、分かりやすいと思います。
確実な方法ではない
そうか!しっかり噛むようにさせたら、歯並びが治るのか!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、これで矯正が不要になると確約はできません。食べ物をよく噛むことが歯並びに影響しているのかについて、明確な結論は出ていません。
でも、やってみる価値はあると思いませんか。もしよければ、お試しくださいね。