BLOGしょう先生のブログ

第5回【ほしいものは何ですか】バーゲンセールの不思議【人生の気づき】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、私が幼いころから思っている疑問点について語る、歯科とはほぼ関係のない雑記コーナーです。

 

 

幼少期から人混みが苦手でした

私は初詣や遊園地、花火大会会場など、人が山ほどあふれる場所が苦手でした。

うまく言えないのですが、さまざまな人の感情があちこちに流れ出ていて、それに触れるのがしんどかったのです。

そして、その最たるものが、バーゲン会場でした。

 

 

ワゴンセールで我先にと争う人々

特に私が苦手だったのが、ワゴンセールです。

以前はハンガーにかけられて、上品に並んでいたであろうTシャツが、くしゃくしゃになってワゴンに積んであり、いろんな人が広げては放り捨て、また別の人が掴んでは放り捨て。

子ども心に、お洋服が泣いている。そう見えました。

 

 

半額の理由って何?

服のバーゲンセールって、どういう意味があるのでしょうか。

例えば、食料品の50%offは理由が明確です。

その日に売らなければ、腐るから。あるいは、消費期限が切れて販売できなくなるからですよね。

それって、その日のうちに食べる方にとっては、ありがたいお話ですよね。

 

でも、服は腐らないですよね。

半額にするとしたら、流行を過ぎた、とか、その色だけ人気がなかった、とか、季節外れになるとか。

そう考えると、つまりは「売れ残った」わけですよね。

 

 

名前にだまされていないか

バーゲン セール クリアランス などとさまざまなカタカナ語が並ぶと、つい目がいってしまうものですが、これがもし「売れ残り市」「残り物商店」とかであっても、みなさんは我先にとワゴンへ向かうでしょうか。

もしその陳列の中に、以前から欲しかったものがあれば、それは素敵な買い物であると言えます。

でも、魅惑的なカタカナ語に引き寄せられて、特にほしかったわけでもなかったけど、「安かったから買った」というのは、要注意ではないかと思います。

 

 

「安かったから買った」は正しいか

関西人は総じて安かった自慢をします。

梅田寅美「まあ!そのシャツおしゃれやわあ。」

神戸海嘉「安かってん。半額でなんと2500円。」

寅美「いやあ!このシャツも2500円やったんよ、半額よ半額!」

海嘉「ほんま安くかっとーわ!私たち。」

寅美「ちょっと、ちょいちょい神戸弁挟むのやめーや。」

 

こんな感じで、安かった自慢をするのですが、これって本当に安いのでしょうか。

寅美も海嘉も、半額であることに誇りを持っていますが、それはもうちょっと深く考えると

1)定価の5000円では売れなかった

2)そこで半額の2500円にした

3)すると売れた

ということですよね。

つまり、もともとその服は、世間一般の目から見て、2500円の価値しかなかったともいえます。

「半額だから安い」ではなく、2500円の価値があるかどうか、が大切なのではないかと思います。

 

 

ネット通販でセールを見る時に気を付けること

今ではワゴンに手を突っ込んで漁る機会は減りましたが、代わりにネット通販でセールの嵐が続いています。

どの通販サイトを見ても、●●% OFFや送料無料、何円引きやポイント5倍といった、心をウキウキさせる文言が並んでいます。

 

しかもほとんどのサイトで、値下げ期間は限定されているので、ついつい焦って購入しがちです。

でも、ちょっと待ってください。

いらぬ買い物、していませんか。

 

例えば

A)白いシャツが欲しくて探したら、セールで半額になっていた2500円のシャツを発見。気に入ったから買おうとしたら、白は品切れで、赤だけが残っている状態。悩んだ結果、赤いシャツを買うことにした。

B)赤いシャツだけで買おうとしたけど、あと3000円買えば送料無料だったので、帽子も合わせて買ってみた。

C)帽子もゲットして満足だったけど、あと2万円分買えばポイント10倍になるのでジャケットも合わせて買ってみた。

こういうの、危険です。

 

購入者の状況によるので、一概に全てムダとは言えません。でも、これはほぼ完全に失敗ですよね。白いシャツが欲しかったのに、赤いシャツを買っている。そして、ほしくもない帽子やジャケットまで買っている。

これって、もともと白いシャツは人気で既にセール前に売れていたのかもしれません。赤いシャツは売れ残っていたからセールで出品されていたとしたら、まさにそのものの真の価値で買っているだけで、実はお得でも何でもありません。

それどころか、いろいろとセールの罠に踊らされてシャツの値段の10倍以上のお金を払っていますよね。

 

そして後日またどこかで白いシャツを買うことになれば、完全に今回の買い物はいらなかったはずなのです。

 

無駄すぎます。

 

 

本当にほしいものが遠ざかっていないか

買い物自体が好きな方もいますので、バーゲンが絶対悪だとか、そういったことを言いたいわけではありません。

 

ただ、バーゲンセールの虜になってしまって、本当に欲しかったものが遠ざかっていませんか。

バーゲン=安い→何か買わなきゃ損

そういう思考になってしまって、本当に欲しいものでもないのに買ってしまう癖はありませんか。

 

1つ1つは少額でも、それにより本当にほしいものが買えなくなってしまっていませんか。

コロナウイルスの影響が続き、ストレスから買い物に走ってしまっている人も多いのではないでしょうか。

ぜひ、お気を付けくださいね。

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