BLOGしょう先生のブログ

小児矯正のメリットについて

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。今日は、小児矯正のメリットについて、やや熱めに語りたいと思います。

小児矯正のメリットは、歯を残せるということ

以前の記事でも少し書きましたが、小児矯正とは、成長を使って、大人の歯がきれいに並ぶスペースを作ることです。成長期にしか行うことができず、個人差はありますが、小学校の低学年が適齢期となります。

小児矯正をすることで、大人の歯を抜く可能性を減らすことができます。ところで、なぜ歯を抜かない方が良いのでしょうか?

多くの歯があることで、歯が長持ちします

みなさんはご飯を食べるとき、よく噛んで食べていると思います。この「噛む力」は、だいたい自分の体重ぐらいだと言われています。また、無意識に食いしばっているときは、それ以上(諸説ありますが、体重の2倍以上)の力が加わっていると言われています。なかなかの力が、歯に加わっているということです。

みなさんは自分の指1本で、自分の体を支えられますか?あるいは右腕だけで、体を浮かせることができますか?多くの方ができないと思います。でも、両手両足をつけば、体を支えることができると思います。手と足に、体重が分散されるから、体を支えられますよね。

それと同じで、歯の本数が多いと、たくさんの歯で「噛む力」を分散することができます。11本の歯にかかる力が減るので、歯への負担が少なくなります。それにより、歯を長持ちさせることができると言われています。

ポイントは「噛んでいること」

小児矯正をすれば、歯の本数を多く残せます!と言われることがよくあるのですが、実は、たくさん残っているだけでは意味がありません。まんべんなく全ての歯で噛んでいなければ、噛んでいる歯だけに多く負担がかかってしまうので、長持ちしません。

歯の本数だけにこだわってしまい、噛んでない歯をたくさん残していたとしても、結局噛んでいる歯だけが「噛む力」を負担しますから、その歯がダメになってしまうんですね。ですので、歯をたくさん残すだけではなく、噛んでいる歯をたくさん残す、ことが大切になります。

小児矯正はあくまでも永久歯が生えるスペースを作るだけですので、最終的に良く噛める歯にしようと思うと、Ⅱ期治療が必要になってきます。よく親御さんから「Ⅰ期治療だけで終われますか?」と聞かれるのですが、長い目で見ると、Ⅱ期治療はぜひとも受けていただいた方が、将来のために良いと思います。

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