BLOGしょう先生のブログ

第91回【発想の転換】おやつを食べすぎないようにするために、おやつBOXを作ろう【矯正コラム】

おはようございます。今日は私の提案する、おやつを食べないための工夫、について書きたいと思います。

どうしてもおやつを食べてしまう方に、おすすめの方法です。

 

 

おやつBOXを作ろう

えっ、おやつを食べないようにするためにおやつBOX?

って思いますよね。

確かに、矛盾しているとは思うんです。

 

ただ、私の幼少期の体験からすると、このおやつBOXはおやつの食べ過ぎ防止に効果的だったように感じているんです。

 

詳しく説明しますね。

 

まず、おやつBOXとなる、大きな箱を用意します。

 

私の家では、縦に長い缶でした。

大きさで言うと、1人用の旅行用トランクぐらい。

上の蓋を開けても底には何が入っているか分からない箱でした。

 

それを、クローゼット、押し入れなどの中に入れます。

すぐに開けられるところではなく、ひと手間かかるところに片付けます。

 

我が家では、それがクローゼットの中に入っていました。

 

そして、その中には、とにかくパンパンになるまでお菓子を詰めます。

おせんべいでもよし、チョコレートでもよし、ポテトチップスでもよし。

いつもそのおかしBOXは満タンでした。

 

以上です。

 

 

いやいや、楽園やん!

いつでもお菓子が食べられるこの環境を楽園だと思ったそこのあなた。

そうなんです。いつでも食べられるんです。

 

でも、いつでも食べられると分かっているからこそ「食べたいときにしか食べない」習慣が身につきます。

 

考えてみてください。

 

みなさんがもし、食糧難の難民の中の1人だったとします。

そして、突然、1粒のチョコレートが天から降ってきたとしたら。

死に物狂いで取りにいきますよね。

 

逆に、ホテルのランチバイキングでたらふくお昼ご飯を食べて、その後に家に1粒のチョコレートが置いてあったら。

あなたは見向きもしないことと思います。

 

 

「食べられない」状態が、「食べたい」につながる

私たちは、食べてはいけない状態に置かれると、食べたくなる生き物なんです。

だからこそ、いつでも食べられるという安心感は必須なんです。

 

子どもでも、大人でもそれは同じ。

 

子どもたちが昼休みを楽しみにしているのは、その時間まで「ご飯が食べられない」し「遊べない」から。

いつでも遊べる環境にある休みの日の子どもは、昼休みの時間をそこまで心待ちにしていません。

 

大人だってそうですよね。

1時間の休憩を心待ちにして、そこでしか食べられない職種ならば、ご飯を本当に欲しい量よりちょっと多く食べてしまうかもしれません。

でも、デスクでいつでも軽食を食べられる人は、それほど勢いよくご飯を食べないでしょう。

 

google の本社では、社内に卓球台とか、バレーボールのコートがあって、勤務時間中でも遊んで良いと聞いたことがあります。

私は前職で、日本でもgoogleみたい柔軟に対応してはどうか?と言ったことがあります。

「そんなことしたら、永遠に遊ぶ奴がでてくるやろ。」と言われました。

 

確かに、最初の1週間ぐらいは、死ぬほど遊ぶ人がいるかもしれません。

でも、その遊びが永遠に続くとは、私は思えないんです。

 

「いつでも遊んで良い」と言われていると、人は自分で自分の時間をコントロールします。

食に関しても「いつでも食べられる」という安心感があると、人は自分で自分の食欲をコントロールできるのではないかと、私は思います。

 

もちろん最初は、その欲求が満たされるまで、食べ尽くす可能性があります。

満たされない気持ちがどのぐらい深いものなのか。

それは個人差があり、分かりませんが、それが満たされたら、おそらくそのあとは過剰な食欲は抑えられるのではないかと思います。

 

お金を手にすると、急にブランド物を買い漁るのとかと似ているかもしれません。

それはきっと、過去から蓄積されてきた欲求が満たされるまで続き、満たされたところで、パタっと買わなくなるのではないかな?と思います。

 

 

食べたいものを探しているうちに、食欲がなくなったことも

そして、もう1つのポイントが「お菓子にたどり着くまでに3ステップあった」ということです。

1クローゼットを開けて

2お菓子箱を開けて

3お菓子を探す

という3ステップがポイントです。

 

前述のとおり、おかしBOXがあると自分で自分の食欲をコントロールできるので、何が食べたいかを明確にして、お菓子箱を開けます。

お菓子箱に何が入っているかは分からないので、一通り中身を出しても、食べたいものが入っていない!ということもあるんです。

 

そんな時、私はそのお菓子箱を元に戻していました。

目的のものがなかったら、別のものを食べたときもあると思いますが、食べない時もあったということです。

 

「何か食べたい」という気持ちだと手あたり次第口に放り込んでしまいますが、食べたいものが明確であれば、探しているうちに落ち着いてきて、食べたいものがなければ諦める習慣が身に尽きます。

 

でも、探した時に、「何もない」ではだめなんです。

 

例えば、チョコレートが食べたい、と思ったときにポテトチップスが1つだけ、家にあったとしたら。

このポテトチップスがなくなったら、家におやつはなくなってしまう。

そう考える心理が働いてしまうと、きっとその人はポテトチップスを食べてしまうと思います。

 

甘いものが食べたかったのに、塩味を口に入れているわけです。

そりゃ、太りますよね。

 

 

しょう先生の視力が良い理由

お菓子からちょっと視点を変えまして。

 

このご時世、目の悪い人が大半を占めていますが、私はとても視力が良いです。

その、視力が良い理由も、今回のお菓子BOXに似ているような気がしています。

もちろん、視力は遺伝的な要素とか、いろいろあると思いますので、一概にこれが原因!と断定はできないのですが。

 

私が幼稚園、小学校のころは、テレビゲームが大ブームでした。

ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ。

子どもたち、特に男の子はみーんなゲームをしていたように思います。

 

親御さんとしては心配だったのでしょう。

基本的にどこの家にも「ゲームをして良い時間」が定められていました。

 

友人たちは皆、その定められた時間内で必死にゲームをしていました。

 

「1時間ゲームをして良い」と決められたお家では1時間ぎりぎりまで。

「30分」と決められたお家では30分絶対に毎日。

 

しかしながら、私の家では、そのような決まりがありませんでした。

「疲れたらやめなさい」と言われていました。

そのため、目が疲れたらやめていました。

また目が復活すればやればよいですから。

 

これが、目への負担を大きく軽減したのではないかと、個人的には思っています。

 

 

禁止することが異常な執着を生む可能性

お菓子も、テレビゲームも、禁止された人ほど食べたくなる、やりたくなる傾向があると思いませんか。

でも、親としては、手っ取り早く禁止した方が楽なので、つい禁止してしまう。

 

私たち歯科医師も、おやつを禁止したくなる気持ちがあります。

でも、「キャラメルは食べないで」と言うと、食べたくなることを知っています。

なので、何か良い伝え方がないかな…と日々模索中です。

 

みなさんも、ご家庭で禁止していること、ありませんか?

禁止にすることで、余計にそれをやりたくなっているかもしれませんよ。

 

あえてお菓子BOXを作って、いつでもお菓子を食べられる安心感を提供する、というのはいかがでしょうか。

歯科医師としては

・いつでも食べて良いけど、だらだらと食べるのはやめようね!

・どれだけ食べても良いけど、食べる時間は決めようね!と言いたいところですが…

これも、逆効果でしょうか?

 

みなさんもご家庭で、どんな方法が効果的か、いろいろ試してみてくださいね。

そしてもし、うまくいった方法があれば、教えてください。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!!

 

 

【関連記事】第1回【食べたい】矯正中のおやつはだめなの?【矯正コラム】

【関連記事】第41回【知覚過敏】かき氷に気を付けて【矯正コラム】

Share

SEARCH

CATEGORY

ARCHIVE