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第92回【うちの子だけ?】歯の生え変わる順番がおかしい【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、歯の生え変わりについてお話したいと思います。

お子さんの歯がちょうど抜け始めている頃のお母さん、お父さんにお勧めの記事です。

 

 

抜ける順番って決まってるの?

歯が生え変わり始めると、笑ったときにすぐ目に付くので、いろいろと気になることが出てきます。

「他の家の子と、抜けている順番が違う気がする…」とか、「前から順番に抜けないんだけど…」などといったご質問をしばしば受けます。

他のお子さんと違うって、不安になりますよね。

でも、心配はいりません。

みんな個人差がありますので、順番が違っても気にしなくて大丈夫です。

一応教科書的な順番表はあるのですが、その通りになっていない人も多く、あまり参考にならないので、私は厳密には覚えていません。

イメージとして、ざっくりと覚えています。

 

…いや、ちゃんと覚えとけよって声が聞こえてきそうですが。

記憶力がないんです。

もちろん、国家試験の時は覚えていましたよ!!

 

 

抜けるのが遅い気がする

次に多い質問が、乳歯がなかなか抜けない、という質問です。

これも、歯の抜けるおおよその年齢というのが決まっています。

でも、その誤差の範囲は大きく、なかなか抜けない人もいるので、私たち歯科医療従事者はあまり心配していません。

そのお子さんのペースがあるので、どっしりと構えていて良いと思います。

 

 

乳歯が抜けたのになかなか大人の歯が生えてこない

歯抜けの状態が続いていると、心配になる人も多いです。

「結構前に歯が抜けたんですけど、なかなか生えてこないんです。」

という質問、特に女の子のお父さんから質問が多い気がします。

お父さんは娘さんがかわいくて仕方ないんだなあ…とほほえましく思っています。

 

こちらも心配いらないことがほとんどです。

そのうち生えてきます。

 

 

定期検診でレントゲンを撮ってもらおう

ここまでお読みいただいた通り、原則として、歯の生え変わりは個人差が大きく、それほど心配することはほとんどないです。

ただ、そうはいっても、例外だってあります。

私たちは、歯の生え変わりの年齢になったお子さんには、レントゲンの撮影をおすすめしています。

 

「パノラマ」という種類のレントゲンです。それぞれの歯、全体の画像を撮影することができます。

骨の中に待機している大人の歯も写ります。

それを例えば1年に1回ぐらい、定期的に撮影することで、大人の歯がどのぐらい移動しているかなどを知ることができます。

 

このパノラマ撮影は、撮影中10秒ぐらいじっとしていないといけないので、幼稚園ぐらいのお子さんでは難しいことがあります。

でも、小学生ならばほとんどのお子さんが大丈夫です。

 

当院では子どもたちがレントゲン撮影を怖がらないように、レントゲン室を宇宙ステーション仕様にしています。

 

【関連記事】第9回【子どもたちにワクワクを】宇宙ステーション、はじめました。【院内ツアー】

 

 

ご家庭でできるチェック方法

パノラマ撮影が最も良いですが、家では撮影ができませんよね。

そこで、ご家庭でできるちょっとしたチェック方法があります。

 

それは

「左右の同じ部位の歯が対象に生えているかどうか」をチェックすることです。

 

例えば、「右上の前歯」と「左上の前歯」がほぼ同じ時期に生えているかをチェックするんです。

 

右上の前歯が半年以上前に生えたのに、左上の前歯が半年以上生えてこない、という場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談してみると良いかもしれません。

もちろん、半年ぐらいであれば誤差の範囲内、となる可能性もあるのですが、少なくとも先生はちゃんと見てくれるはずです。

参考にしてくださいね。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

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