BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、先日訪れたカフェで感じたことから、歯科医師、歯科衛生士や歯科助手の仕事に通ずるものがあるかな?と思い、記事を書くことにしました。
歯科医療従事者に限らず、いろいろなお仕事にも共通することかな、と思います。
お仕事のやり方で悩んでいる方や、お仕事をちょっと見直してみたい方にお勧めの記事です。
目次
間違い探しクイズ
いきなりですがクイズです。主人公になりきってお答えください。
今日は2021年3月の天気がとても良い日です。
街には少しずつ桜が咲き始め、柔らかな風が頬を通り過ぎていきます。
あなたはふと足を止め、カフェに入りました。
「春だなあ…」
そう思いながらとってもおいしいコーヒーを楽しんでいたのですが、なんとなくザワザワとした心の違和感がありました。
でも、違和感の正体にしばらく気がつきませんでした。
さて、その違和感、いったい何だったのでしょうか?
写真は、あなたのイスから見たお店の風景です。
これだけの情報を元に、考えてみてください。
正解はこちら
「そんなのかんたーん!椅子でしょ!イス!真ん中の椅子、高すぎやん!それに座って、誰と話すねーんって感じやわ。しょう先生、そんな簡単な問題、幼稚園児でも分かるわ!」
と鼻で笑ったあなた。
残念ながら、それは真の正解ではありません。
確かに変な配置で、間違っていると言えば間違っているのですが、この椅子は、2021年3月ならではの配置なのです。
もしかしたらこの記事を10年後に読む人がいないとも限らないので、詳しく解説します。
この年はコロナウイルスが大流行しておりまして、ソーシャルディスタンス、すなわち「人と距離を取りましょう」という風潮がありました。
ウイルスが感染しないように、距離を取っていたわけです。
そのため、背の高い椅子を置くことでここに人が座らないように、また、4人掛けのテーブルを移動させて2人掛けにしたりしないように工夫しておられたわけです。
右端にクリアパネルが見えませんか?これは、ちょっとしたヒントだったんです。
なので、椅子の配置は普通の時代ならおかしいんですが、これはお店がわざとそう置いているわけです。
真の正解
実は…真の正解を少し拡大しましょうか。
もうお気づきですよね。
あれ?気づかない?
文章をよく読みなおしてみてくださいね。
正解は
「3月なのに、クリスマスのポスターが貼られている」ということでした。
3か月前のポスターが、今も堂々と貼られているわけです。
これが、違和感の正体でした。
大きな問題ではない?
「なーんだ、そんなことか。」と思われたかもしれません。
「ええ、ありえへんやん!」って思われた方もいるかもしれません。
受け取り方は人それぞれ。
でも、私は、このポスターを見て、ちょっと残念だなって思ったんです。
気づかなかったのか?気づいていたのか?
何が残念だと思ったのか。それは、「お店の方は、このポスターに違和感を感じていない」ということです。
おそらく、3か月もあれば、お店のスタッフの方がこの掲示物周りの掃除をしていると思うんですね。
カフェなので、きっと毎日していると思います。
みなさんは、このお店の店員さんが、誰もこのポスターに気づかなかったと思いますか?
掃除していたら、絶対気づきますよね。
でも、変えなかった。それが、ものすごく残念だなって思ったのです。
「私の仕事ではない」と思ったのか、それとも、外した方が良い、と思わなかったのか…
とにかく、「変えない」ことを選択して、3か月が経っているのです。
もちろん、諸事情があるかもしれません。
もしかしたら、店の掲示物に関しては、お掃除をする人たちや、スタッフが触れられないところなのかもしれません。
気にはなっているけれども、上の人にはちょっと言いづらい空気なのかもしれません。
そういった裏事情は分かりかねますが、私は1人の客として、これは残念だなと思いました。
お母さん、こんな経験はありませんか?
ところかわって、あなたのご自宅。
こんな会話がなされたことはありませんか?
妻「あなたーそろそろ片付けてよ~」
夫「(テレビを見ながら)ん…」
妻「ちょっと!いい加減に食器片付けてよ~」
夫「はいはい…」
15分後
妻「あなた!全然片付いてないじゃない!脱いだ服は脱ぎっぱなしだし、お菓子の包み紙は机に置きっぱなしだし、どういう神経してんのよ!」
夫「え?いや、食器片づけてって言われたから、片付けたけど。」
妻「確かに食器片付けてって言ったけど!そうじゃなくて、このあなたが散らかしたリビングを片付けて、きれいにしてってお願いしてるのよ。」
夫「んー。」
妻(んーじゃないのよ!!だめだこりゃ。この前だって机の上に…以下、毒がてんこ盛りのため省略)
あるある!と思われた方、心中お察しします。
お子さんにお片付けしなさいって言ったら、目の前のおもちゃだけ片付けていた、なんてこともあるかもしれませんね。
さてさて。
今日はここでさらに一歩、踏み込んでみましょう。
【では、今怒りを覚えたあなた自身は、お仕事でこの夫のような行動をとっていませんか?】
仕事にはマニュアルがある
このご時世、「マニュアル」というものがありますよね。
先ほどのカフェに話を戻しますと。
おそらく、マニュアルに「掃除する」という項目はあるんだと思います。
そこには
・床の掃き掃除をする
・机をアルコールで消毒する
・トイレ掃除をする
などが書いてあるのでしょう。
その一方で、壁のポスターに気を配るかどうかは、書いていないのではないでしょうか。
だから、誰もやらないのでしょう。
そういう目で先ほどの店内の写真を見始めたら、もう1つ、気になることがありました。
照明です。
上から照らす間接照明が、壁の左半分しか照らしていないですよね。
クリスマスツリーのところ、暗いですよね。
もしかしたら右半分は球切れしたまま放置されているのかな?とか、思いませんか?
もともと間接照明がない場所なのかもしれません。
でも、お客さんである私には、球切れしているように見えてしまっています。
これは問題ですよね。
そして、そんな意識でこの写真を見ていると、空気がよどんでいるような、そんな気持ちまでしてしまいます。
私の好きなカフェなので、なんだか余計に残念です。
もし、あなただったら?
あなたがもしこのカフェで働いていたとして、「掃除して」って言われたら、ポスターに気が向くでしょうか?
照明の球切れを疑うでしょうか?
普段言ったことしかできないご主人に呆れているのに、職場では「言われたことだけをやってしまっている」ということ、ありませんでしょうか。
視野を広く保ち、目的を深く考える
私が今回の事象から感じたことがあります。
それは、「視野を広く保ち、そして目的を深く考える」ということの重要性です。
どうしてお掃除をしたスタッフは、このポスターに気が付かなかったのでしょうか?
絶対視野には入っているはずです。
でも、なんとも思わなかった。なぜでしょう?
そこには1つの仮説が成り立ちます。
「自分の仕事じゃないから」「マニュアルにその仕事は含まれていないから」です。
それって正しいのでしょうか?
仕事って、なんなんだろう
もっと突き詰めると、その仕事の意味って、なんなのでしょう?
たった今お掃除をしているあなた。アルコールスプレーをもって、机をきれいにするのがあなたの仕事かもしれません。
そのお掃除の根本的な目的ってなんでしょうか?
コロナウイルス感染対策?確かにそうです。
では、その感染対策をなぜするのでしょうか?
それは、「お客様が気持ちよくカフェに滞在できるように」ですよね。
つまり、「お店の環境づくりのため」に消毒しているのですよね。
だとすれば、ひなまつりも過ぎた3月に、クリスマスツリーのポスターを飾っておくことは、良い環境と言えるのでしょうか?
ポスターを剥がすことは、「お掃除ではない」と言えるのでしょうか。
なんでもマニュアル化された時代
今は、どこの会社もマニュアルをしっかりと作るようになっています。
でも、だからこそ、マニュアルに書いてあることしかしない人が増えているのではないでしょうか。
以前の職場でも「それって私の仕事ですか?」という言葉が口癖の人がいました。
確かに、マニュアルには記載されていない仕事なので、あなたの仕事ではないかもしれません。
でも、じゃあ誰かに頼みますか?と考えると、全員がそれは私の仕事じゃないと言うでしょう。
その時に、どうするのか?を考えなければなりません。
欧米の働き方と、日本の働き方
私は海外で働いたことがないので、本で読んだ知識ですが、おそらく欧米的な発想だと「それをする人を雇う」という考え方になるのでしょう。
みんなが「私の仕事じゃない」と言うなら、新しくポスターを貼り替える人を雇うのでしょう。
ただ、私はここは日本式の考え方が、良いのではないかなと思います。
マニュアルにはない仕事だけれども、与えられた仕事の意義を考えたときに、その延長上に位置している業務ではないかと、私は考えます。
仕事も楽しめるのではないか?
今日は「視野を広く保ち、目的を深く考える」ということを伝えたくて、こんな記事を書きました。
もしかしたら、なんか堅苦しい、とか、ちょっとめんどくさい、と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
でも、こうやって考えると、仕事が楽しくなるのではないか?と思うんです。
1日8時間、つまり1日の3分の1の時間を「ただ指示されたことを、指示された通りにこなす」だけというのは、少々味気ないように私は感じます。
もちろん、指示通りにこなす喜びというのはあるのですが、そこから視野を広く持って仕事に取り組むと
「もしかしたらこんなこともできるんじゃないか」とか
「もうちょっとこうしたら早く終われるんじゃないか」とか
そういう気づきがあり、それを変えていく楽しみが増えるような気がします。
AIではできないお仕事を
AIの発達により、いろいろな仕事が自動化されると叫ばれています。
「指示されたことを、指示された通りにこなす」ことこそ、AIが得意としている分野ですよね。
そこから少し発展して、機械ではない「人」らしく考えてみることが、今後の時代にも必要とされるのではないかなと思います。
今日のお話は難しかったでしょうか?なんだか書いているうちにいろいろな気持ちが溢れてきて、文字数も多くなってしまいました。
楽しく読んでいただけましたなら幸いです。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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