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第8回【お手本になる】ちゃんとしなさい!と言う前に【人生の気づき】

おはようございます。毎朝7時に更新中のしょう先生のブログへお越しくださり、ありがとうございます。

毎週日曜日は、私が生きていく中で感じたことを綴る、人生の気づきコラムです。

 

 

うちの子、ちゃんとしないんです

矯正相談に来られるお母様に装置の説明をしていると、こんな悩みを打ち明けられることがあります。

「うちの子はほんとルールとか守れなくて…」

あるいは、大きな声でお子さんを注意する声が響くことも。

「ほら!ちゃんとしなさい!」

 

側から見ている分には、かわいいな、微笑ましいなと思います。

でも、子育て中のお母様は、ほんと大変なんだと思います。

 

 

子どもは変えられないが、大人は変われる

ちゃんとできないお子さんを、ちゃんとできるようにしつけるというのは、本当に難しいことだと思います。

そして、しつけられないことだって、あると思います。

私は育児のプロではないので、その点は何も言える立場にありません。

 

でも、1つ感じていることがあります。

ちゃんとできないお子さんに、ちゃんとしているお母さん、ちゃんとしている大人の背中を見せることはできるのではないか?と思うのです。

 

 

お子さんには「場合によって」が難しい

例えば、こんな話を聞いたことはありませんか?

 

夏休みに旅行に行く家族。

今からバスに乗ります。

お母さん「さっちゃん、今日はさっちゃんは5歳よ。今日だけ5歳。」

さっちゃん「さっちゃんは6歳!」

お母さん「ううん、さっちゃんは5歳。今日だけ5歳よ。」

さっちゃん「うん!分かった!」

 

バスの運転手さん「おじょうちゃん、何歳?」

さっちゃん「さっちゃんはね、今日だけ5歳!」

お母さん「あ、あぁ…運賃払います…」

 

6歳から発生するバスの運賃を払わなくて良いように、お母様はさっちゃんに入れ知恵をしたのですが、さっちゃんは素直に「今日だけ」5歳と言ってしまった、というお話です。

このぐらいのお子さんにとっては、状況によって物事の判断を使い分けることが難しいのではないかと思います。

丸いものは丸い、四角いものは四角い。

ある時だけ、「丸いものだけど四角い」という概念は、成立しないのではないでしょうか。

 

 

横断歩道でも同じ

六甲アイランドは車の通りが少なく、車線が広いので、道路はゆったりとしており、その気になれば信号無視も簡単にできます。

ただ、小さいお子さんにとっては、赤は「止まれ」。

 

車が来ていないから、赤でも渡って良いとか、急いでいるから赤でも渡って良いという「大人の事情」までは理解できません。

 

そういったルールを覚えるべき大切な年齢のお子さんが、ルールを守らない大人の背中を見ていたら、混乱すると思います。

もしかしたら、赤でも渡れると思ってしまう子がいるかもしれません。

 

 

いろんな場所に存在するルール

駐輪場に関してもそうです。

こちらは、駐輪禁止という看板が3つも集中して掲示してあるにも関わらず、その看板に隣り合うように自転車が停められています。

実はこの場所から10〜15mほど行けば、駐輪場があるんです。

この駐輪場が一杯で停められないから、自転車が溢れているのでしょうか?

中はこんな感じ。

ガラガラなんです。

ただ、ここで気づいてほしいのは「ちゃんとここに停めている人もいる」という事実です。

 

 

ルールに納得できない時に、どうするか

駐輪場がすぐ近くにあり、空いているにも関わらず、駐輪禁止の場所に停められている自転車たち。

この写真を見て、どう思われましたでしょうか。

もし、私自身がここに停めている立場であれば

「いや、別に誰にも邪魔になってないし、ええやん」

「子どももいるし、少しでも近くに停めたい気持ち、あなたにはわからないでしょ」

など、きっといろいろな言い訳が浮かぶと思います。

 

それぞれの理由は、きっと正当な意見なんだと思います。

でも、それって、「ルールに納得できなければ、無視したら良い」という姿をお子さんに見せてしまっていませんでしょうか。

 

 

自分のことは棚に上げて

「お父さんは信号無視するのに」どうして私はダメなの?

「お母さんは停めちゃだめってところに自転車停めるのに」どうして私はダメなの?

 

お父さんやお母さんは、私にちゃんとしなさいって言うけど、お父さんもお母さんもちゃんとしてないよ?

と思われてしまっては、いけないのではないか。

私はそう感じています。

 

もちろん、お子さんがある程度の年齢になれば、「臨機応変に」とか、「状況に応じて」とかが分かるようになります。

そうなったら、また話は別です。

ただ、仮にご自身のお子さんが大きくなったとしても、他のお家の小さなお子さんが、あなたの行いを見ているかもしれないことは、忘れてはいけないと思います。

 

 

できることから、できる範囲で守っていきましょう

お子さんに「ちゃんとしなさい!」と言う前に、まずは私たち大人が、ちゃんとする。

そうすることで初めて、子どもに「ちゃんとしなさい」と言えるのではないでしょうか。

もちろん、私たちは弱い生き物ですから、どうしてもルールを破ってしまうことがあります。

私も赤信号を渡ってしまうことがありますし、停めるなと書いてあるところに停めてしまうこともあります。

ですが、「ルールを破ることが当たり前」「ルールを守らなくても心が痛まない人間」になってしまってはいけないと思います。

そういったところを、個々人が少しでも、できる範囲で変えていけば、もっと良い世の中になるのではないかな…と思います。

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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