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第100回【親御さん必見】なかなか食べようとしない子にお勧めの言葉【矯正コラム】

おはようございます。矯正コラムも今回で第100回となりました。

今日も楽しくお読みいただければ嬉しいです。

そして、少しでも参考になればとっても嬉しいです。

さて、今日はお子さんのお食事に関するお悩み「なかなか食べない」について、お話したいと思います。

 

 

早く終わらせたいのに…

食事の時間。それは、お子さんとのふれあいの時間であり、尊い時間です。

 

なーんて。

 

確かにそうかもしれませんが、毎日の生活の中では戦場です。

食事を作って、食べさせて、洗い物をしてお風呂に入って寝かしつけて。

そんなことをぐるぐると考えながら、お食事をしていますよね。

 

そして、その思う通りに動いてくれないのが、お子さん本人。

 

ずっとお皿を見つめて食べなかったり、しゃべり出したと思ったら止まらなくなったり。

またちょっと目を離したら、いつの間にか床の上がお料理パラダイスになっていたり。

静かになったなと思ったらウインナーを鼻につっこんでたり。

 

「あー!!!もう早く食べてよ!」と思ってしまいますよね。

そんな時、どんな声掛けをしていますか?

 

「はい、早く食べよ~」

「全部食べようね」

「これ食べ終わったらYouTube見よっか」

そんな感じでしょうか。

 

 

「食べ終わる」イメージが沸かない

食べ終わったら遊べるって分かっているのに、どうして食べようとしないんだろう?って思うこと、ありませんか?

実はこれ、私たちとお子さんの違いなんです。

 

「食べ終わる」という目標設定が、先過ぎる可能性があるのです。

 

例えば、みなさんが、マラソン選手に

「じゃあ、今日は10キロだけ走って、お昼ご飯にしましょうか」って言われたら、どんな反応しますでしょうか。

『ん?10キロ?それってトラック何週したら良いの?ってか、そんなに走らないといけないの?私もう10年以上走ったことすらないけど』

みたいな感じになりませんでしょうか。

そして、走り始めないと思うんですね。

 

それが、今まさに目の前にいるお子さんの心境です。

『食べ終わったらYouTubeと言われても、この目の前のお料理を食べ終わるには、ものすごい労力が必要というか、そんなイメージ沸かない!』

そんな気持ちになって、スプーンを持つ手が止まっている可能性があります。

 

 

目標を小さく区切ってみよう

そんな時は、もう少し終わりまでの道筋を小さく区切ってあげましょう。

お皿のお料理を半分にして「まずはこれを食べよっか」とか。

スプーンに乗せて「これを食べようよ」とか。

 

それなら、お子さんも頑張れるんですね。

私たちも、「次の信号まで走りましょうか」って言われたら、そしてその信号が視界に見えていたら、「まあ、それぐらいなら走ろうかな」と思えるかもしれません。

 

え?思えない?

そんな時は「まずは10歩走りましょうか」とさらに細かく目標を区切っていきましょう。

もしかしたらあなたは3歩しか走れないと思うかもしれません。

それなら3歩走りましょうか!と歩み寄るだけです。

 

お子さんもそうやって少しずつ少しずつ小さくしていくと、食べ始める可能性があります。

 

 

無理やり口に押し込まないで

なかなか食べ始めないお子さんに業を煮やして、スプーンやお箸をぎゅっとお口に入れないようにしましょう。

お急ぎのお気持ちはよく理解できるのですが、歯ならびの観点からは、あまりお勧めできません。

 

お子さんは食べ物を食べるときに、唇を使ったり、舌を使ったりして、唇や舌の筋肉を鍛えていきます。

お口に食べ物を突っ込まれてしまうと、口周りの筋肉が育たず、歯ならびにとってはマイナスの影響を及ぼすと言われています。

 

例えば、スプーンに自分から口を近づけてパクっと食べる子は、「唇を閉じる」筋肉が鍛えられます。

そうすると、じっとしているときにお口を閉じている子になります。

 

スプーンを押し込まれて食べていた子は、口を閉じる必要がないため、「唇を閉じる」筋肉が鍛えられません。

そうすると、口をぽかんと開けたままの子になります。

印象としても、相手にちょっとぼんやりした感じを与えてしまいます。

また、口呼吸によるウイルス感染リスクが高まったり、歯ならびも出っ歯になったりと、良いことが何もありません。

 

※もちろん、口の筋肉が十分に鍛えられていても、鼻炎のお子さんは口をあけっぱなしになったりしますが、それはまた別の問題です。

 

 

まとめ

お子さんにお食事を早く食べてほしいな、と思ったときは、「早く食べて」というのではなく、少し目標を小分けにしてあげてください。

そうするとお子さんは食べてくれる可能性が高まります。

 

急いでいる時でも、口に押し込むような食べ方は避けましょう。

押し込むと口周りの筋肉が発達せず、将来的に口がぽかんとあいたままになったり、良いことがありません。

 

お忙しい食事の時間にこんなことに気を付けるのは大変だと思いますが、ぜひお子さんのために、実践してみてくださいね。

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

【関連記事】第63回【意外と多い】口呼吸は歯ならびに悪い影響を及ぼす【矯正コラム】

 

【関連記事】第12回【説得難航】子どもが矯正を始めたくないと言うので困っています【矯正コラム】

 

 

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