BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、矯正後の後戻り(あともどり)について綴ります。
後戻りって何?
皆さんは、矯正治療後の後戻りについてご存知ですか?
矯正治療で綺麗になった歯ならびですが、治療後に元の位置、すなわち治療前の状態に戻ろうとするんです。
これを、歯の後戻りと言います。
歯の繊維が引っ張られる
これは、矯正装置によって歯を動かしても、歯の表面についている繊維が、元の位置と繋がっており、その繊維によって引っ張られることが原因と言われています。
縁日の「ヨーヨー釣り」でもらえる「ヨーヨー」に似ているかもしれません。
ヨーヨーは遠くまで行っても、ゴムの力で戻ってきますよね。
ヨーヨーの先の風船部分が「歯」
ヨーヨーのゴムの部分が「繊維」を表しています。
せっかく歯が遠くの位置まで動いても、繊維は元の位置から伸びた状態で引っ張られているので、その繊維の力で歯が元の位置に引っ張ってしまうのです。
意外と強力な繊維
この繊維の力、皆様が思うより頑固なんです。
もちろん、ヨーヨーのように一瞬で「びよーん」と戻ることはありませんが、じわじわと月日をかけて、前の位置に引っ張ります。
歯は、この弱くて持続的な力がかかると、動いてしまいます。
完全に元の位置まで戻ってしまうことはほとんどありません。
ですが、矯正装置を外した直後より、ちょっと歯が動いたな、崩れてしまったな、と感じるぐらいには、歯が戻ってしまいます。
この繊維の力をなくし、新しい位置で安定させようとすると、長い年月を必要とします。
当院では、おおよそ2年、後戻り防止のために装置を装着します。
装置はシンプルです
後戻り防止装置といっても、特別なものではありません。
比較的シンプルで、取り外しのできるものです。
「リテーナー」と呼ぶ医院も多いと思います。
当院では最初の1年は、食事と歯磨きの時以外の終日リテーナーを使用し、残りの1年は、夜寝ている時のみの装着をします。
矯正が終わってから2年もつけるの…と思われるかもしれませんが、将来の歯並びに影響してきます。
ぜひ、頑張りましょう。
永久に固定するタイプもあります
リテーナーは基本的に取り外しができるタイプを使用しますが、固定式の、取り外せない後戻り防止装置を装着する医院もあります。
私はあまり使いません。なぜなら、歯磨きが難しくなるからです。
歯石も付きやすく、どうしても磨けない部分が出てきますので、固定式のリテーナーを装着している方は、歯科の定期検診は必ず行くようにしましょう。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!
今日は後戻りの基礎知識と、後戻り防止装置についてお話しました。
明日は、後戻りのもう1つの原因について、綴りたいと思います。
お楽しみに!
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