BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、お母さんのお悩みで多いご相談について、お答えいたします。
目次
乳歯と大人の歯が重なって生えている
小学校に入る頃、大人の前歯が生えてきます。
一般的なイメージとしては、乳歯が抜けて、その下から大人の歯(永久歯)が生えてくるイメージだと思います。
でも、乳歯が抜けていないのに、大人の歯が生えてくることがあります。
お母さんは、どうしよう…って悩まれるんですよね。
前歯の抜歯をすべきかどうかは、歯科医師によっても考え方が異なる
乳歯の前歯に関しては、「そんなん抜けるまで待っとき!」と言う歯科医師もいれば、「早く抜きましょう」と言う歯科医師もいます。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、今日は少しご紹介したいと思います。
乳歯の前歯を早く抜くメリット
①歯磨きがしやすい
乳歯がぐらぐらしていると、お子さんは気持ち悪いので、歯磨きをあまりさせてくれなくなります。
毛が触れると痛いからです。
ただ、気持ち悪いからと歯磨きをしないでいると、歯ぐきが腫れてしまったり、もちろん虫歯のリスクもあるので、放置するのはあまりおすすめできません。
②感染のリスク
お子さんはぐらぐらしている歯が気持ち悪くて、つい手を口に持っていってしまいます。
コロナウイルスのこともあるので、できるだけ汚い手は口の中に入れてほしくないですよね。
大人の歯が生えてきたら早期に抜歯することで、感染対策にもなると言えるでしょう。
乳歯の前歯を早く抜くデメリット
歯医者嫌いになる可能性
小さいころから歯医者に行ったことがなく、初めての歯医者でいきなり抜歯されたとなると、お子さんの衝撃は相当なものです。
歯医者は怖い場所と刷り込みが行われ、次から歯医者に行きたがらない子になってしまいます。
これは、次回からの歯医者通いを大変にしてしまいます。
お口の衛生的には、早く抜いた方が良いパターンが多い
大人の歯が生えてきたら、乳歯の役割は終わります。
それにも関わらずしぶとく残っている乳歯は残しておいてもあまり意味がないことが多く、衛生面からは抜歯が望ましいと言えます。
しかし、それによりお子さんが歯医者に行きたくないと思ってしまうと今後の治療に影響してしまいますので、お子さんの様子をみて、抜く場合や抜かない場合を使い分けることが私は多いです。
歯医者嫌いなお子さんを作らないために
実は、大人でも歯医者が嫌いな人は多いのですが、それも実は、ご自身の嫌な歯医者体験が、強く脳内に刷り込まれているのが原因なんです。
あなたのお父様、お母さまは、あなたが小さかった時、定期検診に連れて行ってくれていましたか?
それとも、歯が悪くなったら連れていかれましたか?
おそらく、ほとんどの方が後者ではないかと思います。
昔は「予防」に関する意識が低かったので、歯医者は悪くなったら行く場所でした。
そのため、親世代の人たちが、歯医者=怖いと感じてしまっているわけです。
世の中には意外と「歯医者が好き」という人が一定数いらっしゃいます。
そのような方は「物心つく前から歯医者に行っている」方が多く、歯医者でフッ素を塗るだけなどの体験を経て、今に至ります。
つまり、嫌なことをされずに歯医者に通った期間が長いことで、「歯医者」=「地獄の入口」みたいな構図がそもそもないわけです。
ぜひ、あなたのお子さんにも、そのような体験をしていただき、歯医者が苦手ではないお子さんにしてあげてほしいと思います。
そうしてあげることで、お子さんの歯は守られるし、親御さんもお子さんを歯医者に連れて行くのが大変ではなくなります。
「歯医者行くよ~」
「い”・や”・だ・あああああ…!!うえーん」
みたいなことがない方が、お母さんも楽ですよね?
お子さんが機嫌よく歯医者に行ってくれるように、小さいうちから、定期検診に行ってくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!
関連記事です
【関連記事】第92回【うちの子だけ?】歯の生え変わる順番がおかしい【矯正コラム】