BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださりありがとうございます。
今日の記事は、前回記事の続きとなっております。
【前回記事】第131回【混乱】どの矯正方法が良いのか、分からない!!【矯正コラム】
目次
いろんな方法を聞いて、よく分からなくなったら…
いろいろな医院で矯正相談を受けたり、あるいはネットで調べ回ると、結局どの矯正歯科が良いのか分からなくなってしまうことがあるかと思います。
そんな時は、新しい視点で考えてみることも1つの方法です。
今日は、そんなときに役立つ3つの質問をご紹介したいと思います。
「1つの治療法(治療装置)しかないのでしょうか?」
前回の記事でご紹介した通り、治療法にはいろいろあります。
今の矯正治療において、「どの治療法が完全に正しく、どの治療法が完全に間違っている」ということはありません。
それぞれに良さがあり、デメリットもあります。
基本的には、様々な治療法の中で、その患者様にとってベストだと思われる治療法をご説明しますが、他の治療法では治療ができないわけではありません。
しかし、中には1つの治療法しか実施していない医院もあります。
その理由が「1つの治療法しか習得していない」から、実施していないということであれば、注意が必要です。
矯正治療のみを専門にして取り組んでいる歯科医師は、矯正治療に対する引き出しが豊富です。
それぞれに良さがあることを分かっているので、他の治療方法を全否定することはないと思います。
また、どうしてもその歯科医師の得意ではない治療方法を希望された場合は、他院へと紹介したりすることもあるでしょう。
一方で、虫歯治療を専門にして取り組んでいる歯科医師が、1つだけの方法(装置)で矯正治療に取り組んでいることがあります。
その場合、他の治療方法では治療ができません。
「他の装置では治療ができませんか?」とか「他に治療方法はありませんか?」と聞いたときに
・「他の方法でもできますよ、でも、やっぱりこちらの方がメリットが多いと思いますよ」
という説明なのか
・「この方法が最善です!」
と信じて疑わないような発言なのか、はたまた
・「他の方法は…ちょっと私はできないですね」
という反応なのか。
下2つの反応である場合は、もう少し検討の余地があると言えるでしょう。
「予想外のことが起こる可能性はありますか?」
子どもの矯正治療に取り組む際に、矯正医は成長を通して起こりうるリスクなどを考えながら治療に当たります。
しかし、成長に関してはどうしても予測できない部分があり、予想外の変化はつきものです。
この「成長を考える」というプロセスは、小児歯科医と矯正医が得意とするものです。
そして、経験を積むと、「おそらく大丈夫だろう」と思うと同時に「例外もある」ことを思い知らされます。
そのため、断定的な治療説明が難しくなります。
「こうなると思うけど、例外もある」という話し方です。
しかし、成長を考えることに慣れていない、あるいは、成長を考えた経験が少ない歯科医師の場合、なかなかその予想外の変化について説明ができません。
そういった場合は、再度検討する価値があると言えるでしょう。
もちろん、私よりもっともっと経験を積んだ矯正医で、成長に関して全てを理解している!という先生がもしかしたらいるかもしれません。
でも、お子さんの身長が何センチまで伸びるかは今の時代でも分からないですよね。
矯正治療におけるあごの成長に関しても、分からない点はまだまだ多いと思います。
「2期治療(成長後の治療)もしてもらえますか?」
子どもの矯正治療をする上で「1期治療」と「2期治療」のうち「1期治療」しかされない先生がいらっしゃいます。
もちろん「1期治療だけで終わる」と一番安くなりますし、お子さんの治療期間も短くなるので良いのですが、みんながみんな1期治療だけで終わることはありません。
「基本的には1期治療だけで終わると思うけど、2期治療が必要となった際には矯正専門の歯科医院へ紹介する」と言われた場合は、注意しましょう。
最後まで治療してもらえないということです。
実は、矯正歯科にはこのような1期治療だけで終わって困っておられる方がたくさんいらっしゃいます。
「1期治療を受けたんですが、ここまでって言われたので続きをしてほしくて…」とか
「治療は終わりって言われたんですが、まだちょっと気になるところがあって…」とか。
2期治療をご存じない先生が1期治療だけをすると、2期治療が余計に難しくなっていることがあります。
これなら1期治療しない方がよかったのではないか?と思うような状況に遭遇することもあるんです。
ですので、ちゃんと2期治療もしてもらえるのかどうかは、確認しておきましょう。
もし、「2期治療はいらないよ」と言われたら、先ほどの「予想外のことは起こりませんか?」と質問してみてください。
おそらく、予想外のことに関して、ご検討されていないはずです。
いかがでしたでしょうか。
過去に、矯正歯科の選び方については記事を書いていますが、今回の記事は少し違う視点からの矯正歯科選びをご紹介しました。
今までの記事と合わせて、ご検討くださいね。
過去記事はこちらです。
第7-1回【目立たないだけじゃない】裏側矯正(舌側矯正)ってどうなんですか?【矯正コラム】
第22-1回【家探しと似ている】良い矯正歯科の探し方【矯正コラム】
第23回【これだけは】矯正相談に行く際のポイント【矯正コラム】
今日もお読みくださり、ありがとうございました!