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第7-1回【目立たないだけじゃない】裏側矯正(舌側矯正)ってどうなんですか?【矯正コラム】

おはようございます。毎朝7時に更新中、しょう先生のブログに今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、裏側矯正について、綴りたいと思います。

 

 

誤解や誤情報の多いインターネットの世界

裏側矯正(舌側矯正)を希望される患者様というのは、ある程度歯の矯正について調べて来られる方がほとんどです。

なぜなら、裏側矯正って見えないですよね。

見えないものをなぜ知っているのか?というと、テレビやネットで情報を仕入れている、あるいは裏側矯正をしている友人から聞いて知っているか、そのどちらかだからです。

そのため、矯正相談の際に、さまざまな質問をいただくのですが、その中に誤った情報も多いように感じます。

私は裏側矯正専門の歯科医院でも2年弱勤めておりましたので、その経験を基に、このブログを書きたいと思います。

 

 

裏側矯正(舌側矯正)とは?

裏側矯正(舌側矯正)とは、歯の裏面、つまり歯の見えない面に装置を取り付けて歯を並べる矯正治療の方法です。

患者様からは裏側矯正、裏側の矯正などと言われることが多いのですが、正式には舌側矯正(ぜっそくきょうせい)と呼ばれていますので、これ以降は舌側矯正で統一したいと思います。

舌側矯正と普通の矯正治療は、装置を付ける場所が歯の表か裏かが違うだけで、大きな差はないように思われがちですが、大きく異なる治療法です。

 

 

費用が高いのには、理由がある

一般的に、舌側矯正は表側の矯正よりも費用が高くなります。

どうして同じ矯正なのに、舌側矯正の方が高いんだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の体感としては、舌側矯正はもっと高くても良いのではないかと思っています。

理由は3つあります。

 

施術者の体の負担が大きい

私は腰痛持ちなのですが、歯の裏側に装置を付けたり外したりというのはかなりの重労働です。

もちろん、引越作業のように重い荷物を持つわけではないのですが、小さい口の中の、さらに歯の裏側で細かい作業をするのはまさに職人技です。

強引に治療すれば歯に着けた矯正装置が外れてしまいますし、弱ければ歯が動きません。

そして細かい作業でもたもたしていると患者さんの舌が動くので、素早く処置をしなければなりません。

本当に体の負担が大きく、私は診療後いつも腰が痛くなっていました。

もちろん慣れてきたらそんなことは気にならなくなるのかもしれませんが、本当に大変なお仕事だと思います。

 

針金の調整が難しい

お口の中って、髪の毛1本でも入るとすぐ気づきますよね。

とても繊細な器官なので、私たち矯正医は、針金の位置づけに注意を払っています。

表側の矯正でも気を遣うのですが、表側の場合、歯と頬の粘膜の間にある程度空間があるので、少しだけ針金が存在できるスペースがあります。

しかし、舌側矯正の場合、歯の裏側には舌があるので、針金の存在できるスペースは非常に狭くなっています。

その中に針金を曲げこんでいくので、本当に熟練した人間でないと違和感が大きくなってしまいます。

今はデジタル化で針金を曲げること自体が非常に少なくなってきていますが、それでも針金を曲げる回数は0ではないので、しっかりと考えながら施術していかなければなりません。

 

患者様の審美的要求が高い

矯正治療において舌側矯正を希望される方は、見た目について気にされている方が多いと言えます。

見た目、つまり審美面での希望水準が高い方は、治療期間が長くなる傾向にあります。

なぜなら、機能的に良くなったとしても、審美的に満足できないとなる場合があるからです。

もうちょっとこの歯を後ろに下げてほしい、とか。

過去には、石原さとみにしてくださいと言われたこともあります。

美容師さんであれば、石原さとみさん風カットとかできるのかもしれませんが、矯正歯科ではなかなかそういった希望にお答えすることが難しいと言えます。

(余談ですが、どうしても憧れの歯並びに近づきたい、という場合は、歯を削って人工の歯にやり替える、美容整形的な歯の治療法があります。

私は長持ちする歯に意義を感じているので、今の美しさを優先する歯の治療法はおすすめできませんが、1つの方法として記載しておきます。)

以上3つの理由から、費用は高くなります。

 

いかがでしたでしょうか。たくさん勉強しましたね!明日は、舌側矯正の治療期間やそのデメリットについて、まとめていきたいと思います。

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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