BLOGしょう先生のブログ

第174回【秘密?】歯科医師同士って、誰が上手か知ってるの?

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、友人からよく聞かれるこんな質問にお答えしたいと思います。

 

 

「ええ歯医者、知らん?」

「今、大阪に住んでるんやけど、ええ歯医者知らん?」

「神戸駅近辺でどこの歯医者がええんか分からんのやけど、なんか知らん?」

こんな質問が友人からよく届きます。

 

ええ歯医者、とは関西弁で「良い歯医者」のことです。

この質問にお答えするのって、結構難しいんです。

 

 

技術面での「良い」が判断しづらい

A先生とB先生のどちらがうまいか?ということは、ホームページを見ても分かりません。

では、普段から接している人なら誰がうまいか分かるか?と聞かれると、それも分からないんです。

 

もちろん、学生時代に同じ学年で、模型を削る練習において、「あの子は器用だったな…」と思う同期はいます。

それは、与えられた課題を早く終わらせることができていた、とか、指導する先生からよく褒められていた人です。

 

でも、実際に歯科医師として上手かどうかは、実習とはまた違うんですよね。

それに、歯科医師になってからどのぐらい歯科治療に取り組んだかで、技術も変わっていますので、誰の技術がうまいかはよく分かりません。

 

 

「有名な歯科医師」がうまいとは限らない

「そうは言ってもさ、めちゃ雑誌とかに出てる歯医者さんとか、やっぱりすごい治療とかあるんちゃう?」という声が聞こえてきそうです。

 

確かに、雑誌に写真が載るような、有名な先生はいらっしゃいます。

でも、有名な先生が、皆さんの望む「ええ歯医者」かどうかはまた別問題。

 

有名な先生は、講演が多く、ご自身の医院にはほとんど在席していないということもあります。

そうなると、若手の歯科医師が医院を任されていたりするんですよね。

有名な先生の治療を期待して行ったのに…ということがあるかもしれません。

 

 

宝くじと同じ

また、有名な先生は「うまく見せる・魅せるのがうまい」先生かもしれません。

 

これは宝くじに似ています。

高額当選がたくさん出ると言われる宝くじ売り場がありますよね。

そういった宝くじ売り場には、連日行列ができます。

そうすると、買われる枚数も増えるので、結果的に高額当選が出やすくなるわけです。

高額当選が出る売り場で買えば、全ての人が高額当選するのではありません。

どこで買っても、高額当選する確率は同じなのです。

だけど、その中に1人や2人、高額当選した人がいたら、それを大々的に紹介することで、当たる宝くじ売り場だと見せているのです。

 

歯医者も同じで、連日混雑するほどたくさんの患者様を診ていたら、その中に1人2人、とってもきれいに治る人がいます。

その人を大々的に紹介することで、良い歯医者だと見せている可能性が否定できないのです。

 

 

 

求めている「良い」が違うことも

また、皆さんの望まれる「ええ歯医者」が、どんな歯医者なのかも微妙に違います。

・職人気質で無口な歯医者が良い

・早く治療が終わる歯医者が良い

・とにかく安く、保険適応の安い治療であれば良い

・緊張をほぐしてくれるイケメン歯科医師がいたら良い

など、望んでいるものが違うリクエストを全て含めて「ええ歯医者」なわけです。

 

 

具体的に質問してみよう

もし、皆さんの友人に歯科医師がいるのであれば、「ええ歯医者知ってる?」ではなく、もう少し具体的に質問してみるようにしましょう。

次回は、友人からの質問で、歯医者紹介をしやすかったパターンについて、具体的に紹介したいと思います。

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

Share

SEARCH

CATEGORY

ARCHIVE