BLOGしょう先生のブログ

第175回【特徴あり】できるだけ歯を残したいときに、行くべき歯医者の調べ方【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

昨日の記事で、歯医者同士でも、誰が良い歯医者なのかは判断が難しいということをお伝えしました。

友人から「良い歯医者を紹介して」と言われても、歯科医師同士、お互いの技術などが分かりませんので、紹介は難しいです。

また、皆さんが考える「良い歯医者」の定義に合致しているかどうかも分からないため、簡単に紹介することはできないんです。

 

ただ、どの医院が良いか、紹介しやすい場合もあります。今日はそのパターンを1つご紹介します。

 

 

歯を残したいんだけど…

「この前歯が痛くなって近所の歯医者行ったんやけど、もう抜かなあかんって言われて…インプラントとか薦められたんやけど、できたら抜きたくないなと思ってるねん。それで、どっかもう1件話聞いてみたいなと思うんやけど、そういうのって変やろか?」

先日久々に連絡が来た友人から、こんな相談を受けました。

このような質問であれば、紹介しやすい医院の特徴があります。

 

 

大学院の「保存科」で学んだ先生は、歯を残すことに重きを置いている

あまり知られていないことですが、歯科医師にはかなり細かく専門分野が分かれています。

 

矯正歯科は歯ならび専門

小児歯科は子ども専門

口腔外科は親知らずを抜いたり、お口の癌を治したり、大掛かりな治療専門

と分かりやすいのですが、それ以外にも

「予防歯科…歯が悪くならないように、メインテナンスに重きをおく」

「歯周科…歯周病に関する治療のエキスパート、再生医療なども」

「補綴科…入れ歯や被せ物のプロ。インプラントなども手がける」

「障害者歯科…通常の歯科治療が難しい障害をお持ちの方の治療に特化した歯科」

などがあります。

 

その中の1つに「保存科」というのがあります。

保存科は文字通り、歯を抜くことなく保存することを目標とした科で、歯を保存するプロフェッショナルです。

 

 

保存科出身の先生に診てもらおう

できるだけ歯を残したい、と思われる場合は、保存科の先生に診てもらえば良いでしょう。

歯科医院のホームページにある、歯科医師の紹介文などを参考にするか、直接かかりつけの先生に出身を聞いてみると良いでしょう。

(もしかしたら、大学によって「保存科」という名前ではないところがあるかもしれませんので、お気を付けください。)

 

 

全ての歯が残せるわけではない

ただし、保存科の先生に診てもらっても、歯を抜く方が良いと診断されることはあります。

皆さんに知っておいていただきたいのは

「状態が良くない歯を残しておくことで、他の歯や、お口の環境に悪影響を及ぼすような状態であれば、抜くことが最善の結論になりうる」ということです。

世の中には

「何が何でも歯を残してください!!」と言われる方が稀にいらっしゃいますが、それが逆効果になることもあります。

新鮮な野菜の中に腐った野菜を混ぜておくのは良くないのは、イメージが沸くかと思います。

それと同じですね。

 

 

 

保存科の先生以外は残せないの?

また、保存科の先生以外は歯が保存できないのかと言うと、そういうことではありません。

他の科の先生も歯を保存することが大切だと認識している歯科医師がほとんどです。

 

ただ、歯を残すための治療の引き出しが多いのは、保存科の先生です。

歯の健康度を仮に100点満点で表記するとしましょう。

普通の先生が20点以下の歯は抜歯するとします。

だけど、保存科の先生は20点以下でも、10点以上ならできる限り残そうとします。

そんなイメージでとらえていただけると良いかと思います。

 

つまり、保存科の先生が「抜いた方が良いよ」と仰る場合は、その歯の点数は既に9点未満というわけですね。

 

 

詳しく説明を聞くことが大切

また、歯を残すためには、詳しく説明を聞くことも大切です。

場合によっては、歯を残すために、一時的に痛みが出る可能性がある処置を行うこともありますし、費用も高くなることがあります。

きちんと相談したうえで、どうするかを決めていきましょう。

本日は、他の歯医者で「抜かないといけない」と言われたけれども、抜きたくない!とお悩みの方が行くべき歯医者についてお伝えしました。

保存科の先生は、できるだけ歯を残すように治療を考えてくれます。

ただし、全部の歯を残せるわけではないので、そのあたりはきちんと専門家の意見に耳を傾けましょう。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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