BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
少し日が空きましたが、前回、前々回と歯間ブラシや糸ようじ(フロス)についての記事を書きました。
第176回【初級編】歯間ブラシと糸ようじの形の違い【矯正コラム】
第177回【中級編】歯間ブラシと糸ようじの使い分け【矯正コラム】
今日はフロスを使うにあたっての、最大の問題点についてお伝えしたいと思います。
フロスを使用している日本人は全体の約23%
サンスターが行った世界15か国の男女15000人を対象に意識調査を実施したところ、日本人でフロスを使用している人は23%だったそうです。
だいたい4人に1人ぐらいというところですね。
とっても大切なフロスですが、どうしてしている人が少ないのでしょうか?
めんどくさい
最大の問題点は、これですよね。もう、今日の記事はこれで終わってしまうのではないかと思うほどの、最強の6文字。
め・ん・ど・く・さ・い。
お・も・て・な・し。なーんて生易しい言葉には負けません。
まず、買わなければならない
私が歯科医院で歯磨き指導をする際に、歯間ブラシや糸ようじ(フロス)が必要な患者様には医院で取り扱っている商品の購入をおすすめします。
おすすめすると、こんなお返事が来るんです。
Aさん「はい、買います。」
Bさん「あ、また近くの薬局で探してみます。」
みなさんはどちらの方が、ちゃんとフロスをしてくれると思いますか?
そうです、Aさんなんですよね。
Bさんのように「とりあえず今は買わない」を選択された方に、次回来院時に「フロス買われましたか?」と聞くと、ほとんどの方が「買ってません」とおっしゃいます。
買われる確率は5%ぐらいでしょう。
20人に1人ぐらいの体感です。
そして不思議なことに、買われていない方のほとんどに、再度おすすめしても、「また探しておきます。」と言われるのです。
あなたの目の前に、フロスが売っているのに、です。
習慣にならない
そして、次の難関が、せっかく頑張って買ったのに、習慣化できないというところです。
やっぱりここでもめんどくさい病が発病してしまうんですよね。お気持ちよく分かります。
どうしたらよいのでしょうか?
まずは客観的に考えよう
数百円の出費と、歯の治療費
歯科医院で「また探します」と仰った方は、「もしかしたら近くの薬局の方が安いかも」と思われたのかもしれません。
ネット通販全盛の今、もしかしたらもっと安いところがあるかもしれませんよね。
ただ、500円もしない商品なので、違ったとしても数円から数十円でしょう。
数十円のために時間を割こうと思って、結局忘れてしまって、虫歯への道を突き進んでしまう。
それよりは、虫歯になってしまったときの治療費や、歯医者に治療のために通う時間の方が高くつくと、私は思います。
数十円の差を調べるために何時間もネットサーフィンすることも、お母様の家事の時間単価として見合わないのではないでしょうか。
第2回【節約になる?】家電に悩んだ時の選び方【人生の気づき】
できれば幼少期に習慣化してしまう
頭で考えて変えられるのであれば、とっくにフロスできるように変わってるよー!!という声も聞こえてきそうです。
仰る通りなんですよね。
歯ブラシはするんだけど、フロスはなかなか習慣化しない…となってしまうお気持ち、わかります。
では、ちょっと発想を変えてみましょう。
どうして歯ブラシは習慣化できたのでしょうか?
歯ブラシだって、めんどくさいじゃないですか。
それはきっと、幼少期に習慣化したからではないでしょうか。
小さいころに得た習慣は、なかなか変わることがありません。
つまり、幼少期にフロスの習慣がついてしまえば、あとは大人になってもする確率が高いということです。
幼少期にフロスの習慣をつけるのは、誰のお仕事でしょうか?
…そうです、お父さん、お母さんのお仕事です。
お子さんの歯がきれいになるかどうかは、お母さん、お父さんの力にかかっているということですね。
私たち歯科医師や歯科衛生士は、そのためのお手伝いをいたします。
ぜひ、将来の健康な歯のために、そして素敵な笑顔のために、フロスを頑張ってほしいです。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!
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