BLOGしょう先生のブログ

第37回【ピンクい?】言葉を大切にする【人生の気づき】

おはようございます。

今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は歯科とは関係のないコラム「人生の気づき」コーナーです。

 

 

百貨店での会話

先日、百貨店でこんな会話がありました。

「こちらはちょっと黄色いお品ですね。もう一つの方はそれよりも少しピンクいので、ちょっと若い感じになるかもしれませんね…」

私は一瞬、聞き間違えたかな?と思いました。

 

 

ピンクいって??

ピンクいって、聞いたことありますか?

どうやら、若い人には少しずつ使用率が増えているようなんです。

 

三省堂国語辞典の編纂者が書いているコラムに、次のようなものがあります。

外来語の色名にも「い」のつくものがあります。「ピンクい」がそうです。

NHKのラジオ番組に出演したとき、「『ピンクい』は聞いたことがないが、そのうち使われるようになるかも」と話したら、「『ピンクい』、使ってます」というリスナーからの情報が寄せられました。

宮城の病院で、事務の人が「あのピンクいとこ(ソファー)で話しましょうか」と言った、福井の和菓子屋さんで「ピンクいのですか」と言われた、「沖縄在住だが使っている」などなど。

ある先生は、大学生に毎年「ピンクい」を使うかどうかを質問しており、「年々増加している」「『書くのも可』の人が増えている」という結果を得ているとのこと。

(引用ページ https://kangaeruhito.jp/article/3584

 

私の脳内辞書には

赤い

青い

黒い

 

そして特別に

黄色い

茶色い

がありました。

 

でも

ピンクい

は、ないんですよね…

 

正直な感想として、聞いていて気持ち悪かったです。

みなさんはピンクいという表現、使われますか?

 

 

日本古来の言葉

ところで、私は日本の色を表す言葉が好きです。

 

例えば、青色を表す表現として

浅葱色(あさぎいろ)

瑠璃色(るりいろ)

群青色(ぐんじょういろ)

露草色(つゆくさいろ)など。

 

細かい色の違いを表現する言葉がたくさんあるんですよね。

当院の医院看板の色は、浅葱色に近いかなと思っています。

外部リンク 浅葱色ってこんな色です

表現にこだわる

よく「私は文章が苦手」とか、「語彙力がない」と言う方がいらっしゃいますよね。

それは普段から「ざっくりとした表現」しか使っていないからではないでしょうか。

 

「ピンクい」もそうですが、汎用性のある言葉は使い勝手が良く、それだけで多くの状況をカバーできます。

でも、いろんな状況を表現できるので、伝えたい気持ちにも、幅が生まれてしまいます。

 

話し手が感じている色と、聞き手が感じている色が違う可能性があるということです。

 

色を伝えるだけならばそれで問題ないかもしれませんが、日常の感情を伝えるとなると、すれ違いを生むことがあるかもしれません。

 

それは、ちょっと寂しいかな…と私は思います。

 

 

新しい文化も受け入れる

表現にこだわるべきだとは思うのですが、だからといって新しい言葉を拒絶し、排除するのが正しいとも思えません。

時代に合わせて新しい表現が出てきているわけですから、それも取り入れつつ、昔からの言葉も楽しむ。

そんな柔軟な人になれたら、素敵だと思いませんか。

 

日本のいろんな素敵な言葉を、うまく使っていきたいですね。

 

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

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