BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。
今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は歯科とは関係のないコラム「人生の気づき」コーナーです。
百貨店での会話
先日、百貨店でこんな会話がありました。
「こちらはちょっと黄色いお品ですね。もう一つの方はそれよりも少しピンクいので、ちょっと若い感じになるかもしれませんね…」
私は一瞬、聞き間違えたかな?と思いました。
ピンクいって??
ピンクいって、聞いたことありますか?
どうやら、若い人には少しずつ使用率が増えているようなんです。
三省堂国語辞典の編纂者が書いているコラムに、次のようなものがあります。
外来語の色名にも「い」のつくものがあります。「ピンクい」がそうです。
NHKのラジオ番組に出演したとき、「『ピンクい』は聞いたことがないが、そのうち使われるようになるかも」と話したら、「『ピンクい』、使ってます」というリスナーからの情報が寄せられました。
宮城の病院で、事務の人が「あのピンクいとこ(ソファー)で話しましょうか」と言った、福井の和菓子屋さんで「ピンクいのですか」と言われた、「沖縄在住だが使っている」などなど。
ある先生は、大学生に毎年「ピンクい」を使うかどうかを質問しており、「年々増加している」「『書くのも可』の人が増えている」という結果を得ているとのこと。
私の脳内辞書には
赤い
青い
黒い
そして特別に
黄色い
茶色い
がありました。
でも
ピンクい
は、ないんですよね…
正直な感想として、聞いていて気持ち悪かったです。
みなさんはピンクいという表現、使われますか?
日本古来の言葉
ところで、私は日本の色を表す言葉が好きです。
例えば、青色を表す表現として
浅葱色(あさぎいろ)
瑠璃色(るりいろ)
群青色(ぐんじょういろ)
露草色(つゆくさいろ)など。
細かい色の違いを表現する言葉がたくさんあるんですよね。
当院の医院看板の色は、浅葱色に近いかなと思っています。
表現にこだわる
よく「私は文章が苦手」とか、「語彙力がない」と言う方がいらっしゃいますよね。
それは普段から「ざっくりとした表現」しか使っていないからではないでしょうか。
「ピンクい」もそうですが、汎用性のある言葉は使い勝手が良く、それだけで多くの状況をカバーできます。
でも、いろんな状況を表現できるので、伝えたい気持ちにも、幅が生まれてしまいます。
話し手が感じている色と、聞き手が感じている色が違う可能性があるということです。
色を伝えるだけならばそれで問題ないかもしれませんが、日常の感情を伝えるとなると、すれ違いを生むことがあるかもしれません。
それは、ちょっと寂しいかな…と私は思います。
新しい文化も受け入れる
表現にこだわるべきだとは思うのですが、だからといって新しい言葉を拒絶し、排除するのが正しいとも思えません。
時代に合わせて新しい表現が出てきているわけですから、それも取り入れつつ、昔からの言葉も楽しむ。
そんな柔軟な人になれたら、素敵だと思いませんか。
日本のいろんな素敵な言葉を、うまく使っていきたいですね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!
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