BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、歯科医師の私から見て、マウスピース矯正にはどのようなメリットがあるのかについて、お伝えしたいと思います。
歯磨きがしやすい
いきなり結論になりますが、マウスピース矯正の最大のメリットは「歯磨きがしやすい」ことです。
成人矯正、小児矯正問わず、矯正器具はかなり複雑な形をしています。
固定式の装置（口の中から外せない装置）をきれいに磨くことは時間がかかります。
もちろん、磨けないわけではありません。
大人であれば時間をかければ磨くことができます。
お子さんの場合は親が仕上げ磨きをすればきれいになります。
ただ、毎食後にそれをする時間を割くことができるか？と考えると、難しいんですよね。
特にお子さんの矯正では、矯正治療中のお子さん以外にもご兄弟がいたりします。
その場合、仕上げ磨きにかける時間もしっかりと確保できません。
マウスピース矯正では歯磨きの際に装置を取り外すことができるので、大人でも子どもでも、ほぼ普段通りの歯磨きで対応することができます。
虫歯や歯周病の予防になる
歯磨きがしっかりできるので、矯正治療中の虫歯や歯周病のリスクを下げることができます。
治療後に装置を外したら、装置が装着されていた周りに小さな虫歯が見つかることは少なくありません。
せっかくきれいな歯並びにしたのに虫歯ができていたなんて、悲しいですよね。
結果的に治療期間も短くなる
また、治療途中に虫歯が見つかることもあります。
虫歯の大きさや状況にもよりますが、虫歯が見つかった場合は矯正治療を一度中断して、虫歯治療を優先します。
場合によっては、虫歯治療のために矯正器具を外さなければなりません。
器具を外すと、その分治療期間は長くなってしまいます。
虫歯にならないということは、矯正治療の期間も最小限にできるということなんですね。
マウスピース以外の取りはずし式装置との比較
ここまで、マウスピース矯正のメリットとして「歯磨きがしやすい」ということを書きました。
これは、装置を取り外せるというメリットのよるものです。
ただ、マウスピース以外にも、取り外し式の装置はあります。
矯正専門用語では拡大床（かくだいしょう）、一般的に患者様に言われる名称では「床矯正装置」などと呼ばれるものがそれにあたります。
では、マウスピース以外の取りはずし式装置と、マウスピース矯正装置のどちらが虫歯予防の観点から良いか？と言われると、やはり私はマウスピース矯正をおすすめします。
毎週新品になるマウスピース
マウスピースと床矯正装置の違いは、交換頻度です。
マウスピースは毎週交換なので、毎週新品になります。
一方で、床矯正装置は数か月同じものを使用します。
そのため、床矯正装置は装置自体の手入れに時間をかける必要があります。
歯磨きの時間は短くなっても、装置のお手入れに時間をかけるようであれば、結局かかる時間は一緒です。
もちろん、マウスピースもできるだけきれいにお手入れしてほしい気持ちはあるのですが、万一お手入れがきちんとできなくても、来週にはきれいな装置が待ってくれているんです。
少しでも楽に、虫歯リスクの低い選択を
いかがでしたか。私たち歯科医師は、いつまでも素敵な笑顔でいられるように、歯の健康を考えて矯正治療を行っています。
歯並びをきれいにしたのに、虫歯がいっぱいできていたら、それはとても悲しいことです。
マウスピース矯正は、その虫歯リスクを下げることができると、私は考えています。
もちろん、歯磨きは必須ですが、いつも通りの歯磨きで対応が可能です。
マウスピース矯正はどうしても「見栄えが良い」ことにフォーカスされがちですが、こんなメリットもあるということ、知っていただけますと嬉しいです。
今日もお読みくださり、ありがとうございました！！
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