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第83回【詳しく解説】子どもの矯正の「取り外し式装置」と「つけっぱなしタイプの装置」の違い【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、子どもの矯正の装置を2種類に分けて、その違いを説明したいと思います。

 

 

取り外しができるか、できないか

子どもの矯正の装置について、その分類の仕方はたくさんありますが、ひとまず2種類に分けることができます。

 

「取り外しができるもの」と

「取り外しができないもの」です。

 

取り外しができるものとは、自分で取り外せる装置を指します。

マウスピース矯正の装置もそうですし、俗に「床矯正」と呼ばれる、拡大床などもその一種です。

これらの装置は、食事の時や歯磨きの時に外します。

 

一方、取り外しができないものは、接着剤で口の中にひっつけてしまうので、取り外しができません。

歯科医師が器具を使えば外すことができますが、それ以外では外れない装置のことを指します。

 

分類名が長くなりますので、ここでは取り外しができる装置を「取り外し式」、取り外しができない装置を「固定式」と呼びたいと思います。

 

 

取り外し式のメリット

1.手入れがしやすい

取り外し式は口から取りはずすことができますので、装置自体をきれいにすることができます。

装置にも汚れが付きますので、それをきれいに取ることができると清潔ですね。

 

2.歯磨きがしやすい

お口の中から装置が取り出せますので、歯磨きは矯正治療前と同じようにすれば大丈夫です。

 

3.夜間に緊急受診する必要が少ない

取り外しができるので、万が一装置のトラブルが寝ている間に生じたとしても、ひとまず装置を外せば眠ることができます。

装置が壊れてしまったり、痛みが強い場合などに、装置が外せるというのは安心ですね。

 

4.休診日で困ることが少ない

上記3.と似ていますが、万一歯科医院が休みの日であっても、翌日にお電話をするなど、比較的柔軟な対応が可能です。

年末年始など長期休暇にもしものことがあっても安心ですね。

(ただし、何日も連絡をせずほったらかしにすることはお勧めできません。)

 

 

取り外し式装置のデメリット

1.紛失のリスクが高い

取り外し式はお子さんが外してどこかに置きっぱなしにすると紛失のリスクがあります。

また、ペットを飼っているご家庭では、ペットがどこかに持っていってしまう、なんてこともあります。

 

2.破損のリスクが高い

ペットは装置を持っていくだけでなく、ガシガシ咬んでバキバキに壊してしまう、なんてこともあります。

また、お子さんが装置をランドセルに突っ込んでひしゃげてしまったり、ポケットに入れたまま遊んで真っ二つ…なんてこともあります。

取り外し式装置は壊れると作り直しに2万円ぐらいかかることが多いので、

予定外の出費に悩まされるかもしれません。

 

3.使わなければ効果が出ない

自分で取り外せるので、学校でこっそり外していた…とか、寝る時に枕元に置いて寝ていた…となると、効果は出ません。

 

 

固定式装置のメリット

1.子どもに管理を委ねる必要がない

装置を外すことがないので、紛失リスクが少ないというのが固定式装置のメリットです。

なくさないということは、余計な出費も発生しにくいです。

また、治療が予定通りに進みやすいとも言えます。

 

 

固定式装置のデメリット

1.歯磨きに時間をかける必要がある

装置を取り外せませんので、口の中で装置の手入れをする必要があります。

また、装置と歯の間にも食べ物が挟まったりすることがありますので、歯磨きにはいつもの倍ぐらい注意を払う必要があります。

 

2.仕上げ磨きは取り外し式以上に必須

固定式装置は取り外せないため、虫歯になってしまうと大変です。

仕上げ磨きは念入りに行ってください。

 

3.口の中の怪我率が取り外し式と比較して高い

固定式装置は取り外せないので、知らない間に歯ぐきの中に食い込んでいたりします。

また、針金が舌と擦れて舌に口内炎ができていたりすることもあります。

 

4.食事が食べにくい

口に傷ができると食事が食べにくくなります。

また、傷ができていなくても、装置という異物が口に入った状態でお食事をしないといけないので、食事は食べづらくなります。

装置に線維性の物、たとえばホウレンソウなどが絡まって、食べ物を飲み込むたびにホウレンソウが喉の入口でつっかえて気持ち悪い、なども起こりえます。

 

5.壊れた際の救急対応などが大変(夜間救急受診など)

装置が壊れてしまったときなどに、ご家庭で対処することができません。

そのため、どんな時であっても歯科医院に連絡をして指示を仰がねばなりません。

お子さんにとって大切な日、例えば誕生日であったり、ピアノの発表会の前日であったり…そういう日に装置のトラブルが生じてしまうと、大変なことになります。

トラブルがあったとしてもすぐに診てもらえるとは限らないので、大変です。

 

【関連記事】第14回【救急対応】装置が外れてしまったらすぐすべきこと【矯正コラム】

 

 

お子さんがしっかりしているなら取り外し式、不安なら固定式

いかがでしたでしょうか。

基本的に、お子さんがしっかりと装置を使うことができるのであれば、取り外し式がお勧めです。

お手入れがしやすいので虫歯のリスクも高くないですし、もし家で何かあった時に、対処がしやすいからです。

 

お子さんが歯に興味を持っている場合(治療したいと思っている場合)は、比較的頑張ってくれると思います。

興味のないお子さんの場合に、どうするかを考える必要がありますね。

 

 

固定式=歯科医師に丸投げできる というわけではない

「うちの子はしっかりしてないし、装置をなくしそうだし、固定式にしようかしら…」と思った親御さんも多いのではないでしょうか。

そのお気持ち、大変よく分かります。

せっかく矯正をするのですから、きちんと効果を出したいですよね。

 

ただし、固定式にするときに、絶対に忘れてはならないことがあります。

それは、「固定式=全部歯科医師にお任せできる」というわけではないということです。

あくまで装置の管理は私たち歯科医師ができますが、その分歯磨きをしづらくなるお口の手入れは、親御さんに時間をかけて行っていただく必要があります。

その点を忘れてしまうと、大変なことになります。

虫歯がいっぱいできていたりする結果になりかねません。

 

絶対お母さんかお父さんが、毎日仕上げ磨きをする約束ができるのであれば、固定式装置も検討の余地があると言えるでしょう。

 

固定式装置にして、先生に丸投げしよう!と考えないようにしてください。

 

今日は子どもの矯正装置について、2つに分けて説明をしました。

「取り外し式装置」には、さらにマウスピース矯正と、拡大床などマウスピース以外の矯正装置に分けることができます。

それらについては、また明日、詳しくご説明したいと思います。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!!

 

 

【関連記事】第51回【不安】子どもが装置をちゃんと使ってくれるか心配です【矯正コラム】

 

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